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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第517回

日本猫を代表する柄!? 三毛猫をきれいに撮るコツ

2017年07月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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おしりを上げてる姿が可愛かったのでちょっと遠くから狙ってみた。某県のとある団地の猫。きれいな三毛猫だが、茶色が縞なので縞三毛(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

おしりを上げてる姿が可愛かったのでちょっと遠くから狙ってみた。某県のとある団地の猫。きれいな三毛猫だが、茶色が縞なので縞三毛(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 最近は猫の柄の話が続いている本連載。参考にしているのが「アイリスオーヤマ」が運営する「アイリスペットどっとコム」の「みんなで作る猫の柄図鑑」。

 アイリスオーヤマって家電好きの人の間では、LED照明やWi-Fiを搭載してスマートフォンで操作できるエアコン、IHクッキングヒーター部を分離して使えるIH炊飯器など、最近話題のメーカーなのだが、実はペット用品も扱っているのだ。

 そこの猫の柄図鑑に猫の代表的な柄一覧があり、飼い主が各柄に飼い猫の写真を投稿している。

 2017年7月13日現在、一番多いのがキジトラで130匹、次がハチワレで122匹。接戦ですな。そして前回紹介したサビネコは59匹である。やはりちょっと少ないのだ。

 さて今回はもっとも有名な柄といっていい「三毛猫」である。

 黒と茶色と白の3色の毛がまじってたら「ミケ」。欧米に三毛の猫が少ないこともあって、日本を代表する猫と言われているし、さらにしっぽが丸い「ジャパニーズボブテイル」は有名。

 だから三毛猫というと白をベースに黒と茶色がまじってて、しっぽが丸い三毛猫を思い浮かべるだろうから、まずはそういう猫写真を、と思ってここ数年の写真を探したら……ない。残念。

 私が撮ってる街の隙間で生きてたり、近所の人に可愛がられて生きてたりする猫はもういろんな種類がまじっちゃってるから、典型的な三毛猫って滅多に出会わないのだ。

 先ほどの「みんなで作る猫の柄図鑑」では三毛猫は3つに分類されてる。3色がきれいに揃った三毛猫、黒か茶が縞模様(先祖にキジトラやチャトラがいたんだろうな)の縞三毛猫、白に黒や茶がとびとびにはいっているとび三毛猫。

黒と茶色と白の三毛。シロネコに黒と茶が混じっている。道路の向こう側をとことこと歩いてたのをしゃがんで待ち構えて撮影。こっちを気にしながら通り過ぎていきました(2016年5月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

黒と茶色と白の三毛。シロネコに黒と茶が混じっている。道路の向こう側をとことこと歩いてたのをしゃがんで待ち構えて撮影。こっちを気にしながら通り過ぎていきました(2016年5月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 これなんか、とび三毛猫だろう。

 それを言い出すと、とび三毛猫って多そうだ。

姿勢を低くして獲物を狙ってるの図。真剣な顔で、いつでも飛びかかれる姿勢になってるのが丸わかり(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

姿勢を低くして獲物を狙ってるの図。真剣な顔で、いつでも飛びかかれる姿勢になってるのが丸わかり(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 こちらも分類するとしたらとび三毛猫かも。

 姿勢を低くしてすげー真剣な顔で何かを見つめておりますが、実は獲物を狙ってるのである。

 この三毛猫が狙ってたのは……私の一脚。猫の気を引くために音を出そうと思い、持っていた一脚を伸ばしてその脚先と枯れ葉を使ってがさごそと音を立てたのだ。

えいっと右前足を伸ばした瞬間を狙ってみた。左手で一脚を動かしながら右手でカメラを持って撮影するという技です(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

えいっと右前足を伸ばした瞬間を狙ってみた。左手で一脚を動かしながら右手でカメラを持って撮影するという技です(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 そしたら、この三毛猫、その動いてる一脚を何だと思ったのか、食いついてくれたのである。

 ああ、これ、左前足で飛びついてくれたら顔がこっちを向いてていい感じだったのにー、と思ったのだが、まあ猫がやることなのでそこまでコントロールはできません。しょうがない。

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