8月頃出荷予定のRyzen Threadripperは
まず16コアと12コアが投入されるはず
Ryzen 3に続いて登場する予定なのが、Ryzen Threadripperである。Ryzen Threadripperの話は連載408回でも触れたが、予想通り2ダイのMCMパッケージになることがCOMPUTEXで確認された。
内部構造は下図のようになると思われる。もっとも2ダイといいながら、パッケージそのものは4ダイのEPYCと同じSocket TR4を使っており、これもあってX399マザーボードを見るとそのソケットの存在感がものすごい。このRyzen ThreadRipperは、今年8月頃に出荷開始されると思われる。
次の疑問は、Ryzen ThreadRipperがどんなSKUが予定されているかである。聞こえてくる話では、以下の9製品が当初考えられていたらしい。
| Ryzen Threadripperのラインナップ | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| モデルナンバー | コア/スレッド数 | 動作周波数 (ベース/ターボ/XFR(*)) |
TDP | |||
| 1998X | 16/32 | 3.5/3.9/4.0GHz | 155W | |||
| 1998 | 16/32 | 3.2/3.6GHz | 155W | |||
| 1977X | 14/28 | 3.5/4.0/4.1GHz | 155W | |||
| 1977 | 14/28 | 3.2/3.7GHz | 155W | |||
| 1976X | 12/24 | 3.6/4.1/4.2GHz | 125W | |||
| 1956X | 12/24 | 3.5/3.8/3.9GHz | 125W | |||
| 1956 | 12/24 | 3.0/3.7GHz | 125W | |||
| 1955X | 10/20 | 3.6/4.0/4.1GHz | 125W | |||
| 1955 | 10/20 | 3.1/3.7GHz | 125W | |||
(*) XFR:Extended Frequency Rangeの略。CPU温度に応じて、さらに電圧と動作周波数を増加させる自動オーバークロック機能。
とはいえ、これは数が多すぎる気がする。COMPUTEXの折に、ThreadripperのVariants(派生型)はRyzenと同じ程度という発言もあった。ここで言うVariantはコア数のことで、例えばRyzen 7なら8コアと6コア、Ryzen 5なら6コアと4コアというわけだ。
実のところ上のリストのうち、14コア/28スレッドと10コア/20スレッドは、技術的には可能ではあるが、果たしてこれを当初からリリースするのか? と問われるとやや怪しい気がする。おそらく発売時点では16コア/32スレッドの製品と、12コア/24スレッドの製品だけになりそうで、10/14コアの製品に関しては市場の動向を見ながら、必要なら追加すると思われる。

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