望遠の単焦点レンズが1本あると便利!
今日のポイントその2。背景をほわっとぼかして猫によりフォーカスした写真を撮りたいときは明るくてほどよく望遠の単焦点レンズを1本持って行くべし、である。
そしたらこんなペロリの瞬間も。
中望遠でハチワレばかり撮ってたら白黒の子が足下にすりすりとよってきて動かなくなった。ああ、無視してすまぬすまぬ。相手をして欲しいのですな。よしよし。
メインのカメラには望遠レンズがついてるので、足下でゴロゴロしてる猫を撮るには適してない、というかムリ。
そんなときはサブカメラの出番。カシオの「ZR4000」である。これは広角なので足下に転がってる猫を近距離で撮るときもOKなのだ。広角ならではの広さがまた楽しい。
しかも、モニターを上に開いて自撮りモードにすれば左手で猫を撫でながら右手で顔を正面から撮れるのである。
カメラの自撮りモードって自分を撮るとき以外でも使えるのである。最近のカメラはいろんな撮り方できて面白い。
今日のポイントその3はデジタル一眼を持っていても、サブ機として自撮りできるコンデジがあると便利、である。
自撮りといえばiPhoneのインカメラもこういうときにいい。
左手で猫を撫でながら、右手でインカメラで撮る。スマホを上下逆さにして持つ。その方が手が楽だから。上下逆さに持って親指でシャッターを押す感じで。
猫の顔にピントが合ってないのはちょっと近すぎたから。
実は、気にしてない人も多いだろうが「スマホのインカメラ」は「オートフォーカスじゃない」のである。インカメラは自撮り用、つまり顔を撮るのがメインなので、手を伸ばしたくらいの距離できれいに撮れるようあらかじめそのくらいの距離にフォーカスが固定されてるのだ。だから近すぎたり遠すぎたりするとちょっとピンぼけになる。
インカメラの重要性が増してるので、将来はインカメラにもAF機構が搭載されるが(すでに搭載した機種も出はじめている)、今のところ固定フォーカスだと思った方がいい。
そんなことして白黒猫さんと遊んでたら、いつのまにかハチワレキジトラがいない。
どこへ行ったんだと探したら、どうも「こいつらにいい顔しても何もくれそうにない」とわかって寝床に引っ込んだようである。
ちょっと離れたところ、けもの道のような場所でちゃっかり昼寝に戻ってた。さっきはここからとことことやってきてたのだな。
白黒の子もおおあくび。
猫は眠いからあくびをするというわけじゃないんだが、我々もそろそろ帰ることにする。
香箱座りをしてる白黒猫にじーっと見つめられながら(前ページ冒頭写真)、後ろ髪を引かれつつ去って行くのであった。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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