前回、富士フイルムのフラッグシップミラーレス一眼「X-T2」を取り上げたわけだが、その舌の根も乾かぬうちに、今回はまた別のカメラである。オリンパスの「OM-D E-M1 MarkII」。
何しろ、現在、個人的なベストなデジタル一眼って、X-T2とE-M1 Mark IIの2台なのだ。
撮りたいときにさっとピントが合って(つまりAFが速くて正確)、猫がどこにいても最適なアングルで撮れて、外の猫でも室内の猫でもOKで、などなど考えていくとこの2台は外せないのである。
私がずっとメインで使ってた初代「E-M1」に比べると、ちと重くデカくなったなぁとか、背面モニターがチルト式からバリアングルになってしまったなぁ、という面はあるけれども、それ以上に中身が大きく進化してくれたのである。
進化ポイントは2つ。
ひとつは「速くなった」。もう全体的に速い。AFも速いし、シャッターを押したらすぐ写るし。
今までのミラーレス一眼って、シャッターを一気に押すと「ピントを合わせてシャッターを切る」感じだったけど……いや、当たり前なんだが、E-M1 Mark IIだと「え? ちゃんとピント合わせしてくれた?」というくらい一瞬で撮っちゃうのだ。
で、撮ったものを見るとちゃんと決定的瞬間にピントが合っているのである。
これは水たまりの水を飲んでる猫にレンズを向けてたら、こっちに気がついて突然すくっと立ち上がり、動き出すやいなや慌ててシャッターを切った写真。
「あっ」と思ったら、ちゃんとペロリの瞬間が撮れてて大満足である。表情と舌のギャップがたまらん。
写真が少し傾いてるのは「ああ、とっさにシャッターを切ったから水平を合わせる余裕がなかったのだな」と思ってください。
AFが速くなったら撮りたかったのがうちの猫。
白い「大五郎」とキジトラの「かふか」の2匹がいるのだが、大五郎にカメラを向けると、撮られるのを嫌って(幼少の頃から撮りまくってたからなあ)、動き出しちゃうのである。
向こうからこっちへ歩いてこられると(カメラに近寄るというよりはカメラの脇を通ってレンズの向いてない方へ行こうという感じ)、AFが間に合わなくてピントが顔じゃなくて肩あたりに合っちゃうのだ。
でもE-M1 Mark IIならOK。
こちらは、向こうから歩いてきて、カメラの横を数10cm離れてするっとすり抜けようとしてるの図。その姿を追いつつ顔がこっちむいた瞬間を狙ってみた。
夜の室内猫って部屋が暗いから目がまん丸になってて、それがかわいいとよく言われるけど、暗い分撮影難易度は高いのね。どうしてもおとなしく座った状態の写真ばかりになりがち。
冒頭写真がそれだ。丸くなってじっとしてるところを狙って撮ってみた。
でもちょっと動きがある写真も撮りたい。そうなるとそれなりに高性能なカメラと明るいレンズが必要なのだ。
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