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新シリーズ展開、デザイン一新で攻めるASRockのZ270マザー

2017年01月26日 12時00分更新

文●鈴木雅暢　編集●北村／ASCII.jp

先進機能満載のゴージャスモデル
「Z270 Super Carrier」

　「Z270 Super Carrier」は、同社が今世代から新シリーズで展開するハイエンドのフラッグシップモデルだ。

　Super Carrierとは、超大型航空母艦の意味があるが、その名が表すイメージどおりのアーミーテイストを取り入れたデザインはインパクト抜群。

　RGB LEDエフェクト機能「AURA RGB LED」フィーチャーも導入されており、IOカバーからチップセットヒートシンクまで大胆に発光できる。

新シリーズの「Z270 Super Carrier」。想定価格は5万4000円前後

航空母艦のアングルドデッキを連想させるプリントが実にクールだ。AURA RGB LED機能も導入されており、大胆に光らせることが可能

　機能面での最大の特徴は、メインストリームプラットフォームの枠を超えた広帯域だ。PCIe 3.0のスイッチチップ「PLX PEX8747」を実装し、PCIe 3.0のレーンを拡張。4-WayのSLI、CrossFireXに対応する。

　また、Intel製の2系統の有線LAN（1000BASE-T対応）に加えて、AQUANTIAの5Gbit（IEEE 802.3bz／NBASE-T）対応有線LANコントローラーを実装しているのも目新しい。

　NBASE-Tでは1000BASE-T用のCAT5eケーブルで2.5Gbps、CAT6ケーブルで5Gbpsの速度を実現できる。LANケーブルを壁や床下に敷設しているような環境でも1Gbpsを超える通信が利用できる点がメリットだ。

　ルーターやハブなどもNBASE-T対応製品が必要となるため、個人向けでどこまで需要があるかは不明ながらASRockらしい攻めた装備といえるだろう。

PCIe 3.0のスイッチチップ「PLX PEX8747」を実装し、4-WayのSLI、CrossFireXを可能にしている

1000BASE-T用のケーブルで最大5Gbpsの高速データ通信ができる5Gbit（IEEE 802.3bz／NBASE-T）対応有線LANコントローラーをいちはやく実装する

　その他の装備もゴージャスのひと言だ。M.2ソケットはトリプル装備。当然、Optane Memory Ready仕様だ。さらに、Thunderbolt 3を2ポート搭載しているのも見逃せない。

　Thunderbolt 3は、最大40GbpsのThunderboltに加えて、通常のUSB 3.1 Gen.2やDisplayPort 1.2の信号も流せる多用途なインターフェース。Type-Cを利用するさまざまな周辺機器とスマートに連携できる。

　USB PD 2.0（36W）仕様にも対応しており、対応製品に対しては、USB Type-Cの標準である15Wを超える電力供給ができる。

　インパクト抜群のビジュアル、演出にゴージャスな先進機能を満載。所有欲を刺激する要素にあふれており、ウルトラハイエンドとして実に魅力的な存在だ。

M.2ソケットはトリプル装備。すべてPCI Express 3.0 x4（32Gbps）対応だ

Type-C時代の先進インターフェイス「Thunderbolt 3」を2ポート装備

「Z270 Extreme4」スペック表
フォームファクター	ATX
チップセット	Intel Z270 Express
メモリー	DDR4-3733+(OC)対応×4
拡張スロット	PCI Express (Gen3) x16×4、PCI Express (Gen3) x1×1
ストレージ	M.2×3(PCI Express Gen3 x4／Serial ATA 6Gb/s)、SATA 6Gb/s×6
インターフェース	Thunderbolt 3（USB Type C×2）、USB 3.0×8（背面4、ヘッダピン4）、USB 2.0×6（背面2、ヘッダピン4）、HDMI×1、DisplayPort 1.2×1、DVI-D×1、PS/2×1
ネットワーク	Intel「I219-V」、Intel「I211-AT」、AQUANTA「AQC108」、IEEE802.11ac Wi-Fi（433Mbps）、Bluetooth 4.0
サウンド	7.1ch HD Audio(Realtek ALC1120)「Purity Sound 4」