新型MacBook Proを修理に出したものの残念ながら年内には修理が終わらず、受け取れないまま筆者は年を越し、「CES 2017」取材のため米国に来てしまいました(前回の話)。
とはいえ、CES 2017では間違いなくUSB Type-Cが大きなテーマになることから、12型のMacBookを仕事用マシンとして急遽抜擢することにしました。
CES 2017の注目キーワードでもある「USB Type-C」
筆者の手元にもUSB Type-Cのアダプターやケーブルは増えていますが、1月5日からラスベガスで始まるCESでもUSB Type-Cは注目分野のひとつです。
ディスプレー関連では、USB Type-CではDisplayPortやHDMIの信号をそのまま送ることのできる「Alternate Mode」が注目されています。従来のUSBディスプレーが専用のグラフィックチップを経由していたのに対し、PC本体から直接出力して使えるようになるからです。
また、EIZOの「FlexScan EV2780」のようにUSB Type-Cでディスプレー信号を送りつつ、同じケーブルでノートPCの給電もできるディスプレーも登場しています。出張先で使えるモバイルディスプレーの進化にも期待できます。
サブマシンをMacBook Airから12型MacBookに交代
このUSB Type-Cのビッグウェーブに備え、筆者もサブマシンをMacBook Airから12型MacBookに置き換えることにしました。MacBook Air自体はまだまだ現役で活躍できる性能があるものの、新型MacBook Proとの2台持ちでは電源アダプターやUSBコネクターの違いが問題です。自宅と仕事場、旅先で同じ環境を揃えようとすると、無駄が多くなります。
MacBookだけでなく、Windows PCでもUSB Type-Cの採用は続々と増えています。今後は手持ちの機材をなるべくUSB Type-Cに統一する方向で揃えていくのが、正しい方向性になると考えます。
12型MacBookは全体的にパフォーマンスが低く、作業のテンポが悪くなる感は否めません。しかし冬場ということもあって発熱はあまり気にならず、新型MacBook Proの代役としてラスベガスで活躍しています。
次に欲しいのは「USB Type-Cハブ」
レノボが2016年末に発表したThunderbolt 3やUSB Type-Cに対応したドッキングステーションのように、従来型のインターフェイスとの橋渡しになる周辺機器はかなり充実してきました。
ただ、12型MacBookにはUSB Type-Cが1ポートしかありません。新型MacBook Proのようにホスト側をUSB Type-Cに統一するためには、USB Type-Cポートを複数備えたUSBハブがほしいところです。
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