基本性能を「AS SSD Benchmark」で確認
まずは「AS SSD Benchmark」を使って、「WD Blue SSD」の1TBモデル「WDS100T1B0A」の基本性能とともに、圧縮率の影響を見てみよう。
圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」はリード・ライトともに若干波が出ているが、圧縮率の影響はないと言えるグラフになっている。
シーケンシャルアクセス性能は公称値超えに
続いては「ATTO Disk Benchmark」を実行して、最大シーケンシャルリード・ライトを見てみるとリード・ライトともに公称値を超え、リードは約559MB/sec、ライトは約526MB/secを記録した。
データサイズの違いによる性能をチェック
ここからは「CrystalDiskMark 5.2.0」でのパフォーマンス結果だ。データサイズ50MiBから32GiBまで、9つのプリセットを実行。データサイズの違いによるアクセス性能とキャッシュあふれが発生するか、発生する容量を確認していこう。
50MiBから8GiBまでは安定したアクセス性能を発揮しており、1GiBではシーケンシャル「Seq Q32T1」のリード558.8MB/sec、同ライト521.0MB/sec。ランダム「4KQ32T1」のリードは371.1MB/sec(9万608.9IOPS)、同ライトは317.7MB/sec(7万7575.2IOPS)になっている。
キャッシュあふれと思われるアクセス性能の低下は16GiBから確認でき、シーケンシャル「Seq Q32T1」、「Seq」のライト、ランダム「4KQ32T1」がパフォーマンスダウンしている。
容量(ディスク)全域のテストが行なえる「HD Tune Pro 5.60」の「Benchmark Write」を実行すると、100GBあたりでキャッシュ領域が一杯になってしまい286MB/secまでシーケンシャルライトはダウンしていた。
メインストリームSSDのひとつの選択肢になる
「WD Blue SSD」
容量1TBの「WDS100T1B0A」を使用して「WD Blue SSD」のパフォーマンスを見てきたが、TLC採用SSDとしては普通と言えるだろう。
品質や耐久性の指標となるTBW(総書き込み容量)は250GBモデルでも100TBと、同価格帯のTLC採用SSDのなかでは十分に高耐久と言え、価格面も2.5インチタイプで250GB 9000円、500GB 1万6000円、1TB 3万1500円とまずまずなので、パフォーマンス、価格、耐久性のバランスで選ぶなら、選択肢のひとつとなるだろう。
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