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東京ゲームショウ2016レポート第28回

「WoT Blitz」「WoWS」ウォーゲーミング開発首脳陣インタビュー

2016年09月19日 21時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ

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オザン・コチョール氏(右端)、アレキサンダー・デジョルジョ氏(右から2番目)、柳沼恒史氏(左から2番目)、畑井翔氏(左端)

■「大河原邦男×Bltiz」だけでなく、さまざまなタイトルで
■アーティストとのコラボを計画中

――アニメ「ガールズ&パンツァー」とコラボをするまでは硬派なミリタリー系メーカーという印象があったのですが、TGS2016ではコラボを多数発表しました

 オザン・コチョール氏(以下オザン氏) おっしゃるとおりです。WoTはまだそれほど積極的にコラボを行なっていませんがBlitzは違います。というのも、以前Blitzでガルパンとのコラボをやってみたら、世界の各地域での反響がとても大きかったんです。特に最初の“あんこうチーム”の四号戦車を実装したときは大きな話題になりました。

――日本だけでなく、世界中で反響があったのですね

 オザン氏 Bitzは開発チーム自体もオープンな環境で開発を行なっているので、今回コラボを発表した「戦場のヴァルキュリア」さんにも声をかけさせてもらいました。

――セガの反応はいかがでしたか?

 オザン氏 とても喜んでもらってとんとん拍子で話が進み、こうして無事にコラボが実現できました

――TGS2016のステージでは、その他に大河原邦男氏デザインの戦車もシルエットだけ発表されました。実装時期などは?

 オザン氏 まだ発表できません。今後少しずつ情報を出していきます。我々はこの他にも、他作品や大河原さん以外のアーティストとのコラボも展開したいと思っているんです。アーティストコラボレーションの場合は、戦車に限らずに戦艦でもできますから。

――どのようなアーティストを考えていますか?

 オザン氏 今ここでは言えません(笑)。これは“アーティストシグネチャー”といいますか、日本に限らず世界各国のアーティストとコラボレーションしていきたいんです。ヨーロッパにもアメリカにも、たくさんアーティストがいますから。

 私はギターが好きなんですが、ギターの世界では“エリック・クラプトン”とか、有名なギタリストの名前をつけたアーティストシグネチャーモデルがよくあります。それをアイデアに「これを戦車や軍艦でも同じシステムでできるんのではないか」と思って企画したんです。

――ファンにとってはたまらない企画ですね

 オザン氏 そうだと思います。大河原さんの戦車はゼロからデザインしていただきましたが、それだけではなく、既存の3Dモデルをデザインし直す方法もあると思うんです。

――第一弾として大河原さんを発表しましたが、ここまではトントン拍子だったのでしょうか

 オザン氏 大河原さんは今までさまざまなデザインをされてきた偉大な方なので、初めはどうなることか予想がつきませんでした。ですが、実際にお会いして打ち合わせをしたら、ものすごく気さくな方で私たちのほうがびっくりしました。大河原さんは「ウォーゲーミングの世界観に合うものを作りたいので、資料をください」と気を使っていただけました。

――ウォーゲーミング側からのオーダーは?

 オザン氏 私たちが「どんな戦車でもいいです」と伝えても「世界観に合うものを作りたい」と言ってくださるんです。もちろんBlitzのスタッフ一同、大喜びで資料を用意しました。

オザン・コチョール氏(右)、アレキサンダー・デジョルジョ氏(左)

――コラボ以外のBlitzの展開は?

 オザン氏 “3.1”のアップデートでトーナメントができるようになりました。なのでBlitzでついにe-Sportsがスタートします。これから2016年末に向けて、いろいろなプランを発表します。いま2017年のロードマップを作っているので、これから楽しくなりそうです。

――Blitzでも世界選手権が行なわれると

 オザン氏 すでに強豪クランの方々とも話をしています。いざ会ってみるとWoTとBlitzは違うユーザーが多かったですね。年齢は明らかに若く20代前半が大多数です。まさに“モバイル世代”が主力選手になってくると思います。日本のみなさんも、ぜひ出場して世界チャンピオンを目指してもらいたいです。

■「ハイスクール・フリート」とのコラボを発表したWoWSは
■ウワサの日本駆逐艦第二ツリーも登場

畑井翔氏(左)、柳沼恒史氏(右)

――WoWSとハイスクール・フリートのコラボが発表されましたが、具体的な内容は?

 畑井翔氏(以下畑井氏) まだ発表していませんが、過去に「蒼き鋼のアルペジオ」でやったことは最低でもやりたいですね。ほんとにまだ決まっていないので、なにも発表できないんです。

――「アルペジオ」では“コンゴウ”や“ミョウコウ”などの軍艦を配布しましたが「ハイスクール・フリート」では? さすがに“武蔵”を配布するわけにはいかないと思うのですが

 畑井氏 そうなんですよね(笑)。なので検討段階です。“はれかぜ”は陽炎型なので、なんとも言えないです。楽しみにしてください。具体的なことは決まっていませんが、「ハイスクール・フリート」でしかできないコラボをやる予定です。

――キャラクターボイスは?

 畑井氏 ボイスは収録を予定しています。

――「ハイスクール・フリート」には大勢のキャラクターが登場します

 畑井氏 さすがに全員を登場させるのは難しいと思います。仮に全員登場させたら、リザーブ(艦長をキープしておく部屋)に何十人もずらっと並ぶことになってしまいますから、プレイするときに遊びにくくなってしまいます。なので、登場させるキャラクターは主要メンバーに絞ることになるかもしれません。

――「ハイスクール・フリート」のコラボを発表したということは「蒼き鋼のアルペジオ」コラボの反響がよかったからでしょうか?

 畑井氏 アニメが好きな方はもちろん歓迎してくださいますが、プレイヤーのなかにはそれアニメファン以外の方もたくさんいます。なので我々はアニメとのコラボ以外にも、たくさんのニュースをお届けしていかなければいけません。アニメコラボ以外もご期待ください。

――もうひとつ、最近プレイヤーの中で話題になっているのは先日発表された“日本駆逐第二ツリー”です。日本駆逐艦の第二ツリーの実装のタイミングは?

 畑井氏 早ければ2016年10~11月くらいにできそうです。第二ツリーの特徴は、従来の日本駆逐艦よりも隠蔽とトップスピードが悪く、主砲と対空機銃が強いバランスになっています。魚雷は本数が少ないですが、射程は長いです。

――日本駆逐艦を増やした意図は?

 畑井氏 WoWSのサービスをスタートさせたばかりのころは、日本の駆逐艦が非常に人気でした。ですが、現在はソ連やポーランドなど、他の国家に強力な駆逐艦が増えてきました。俯瞰的に見ると、現在日本の駆逐艦は劣勢だと思います。そういう背景があり「このあたりで日本の駆逐艦のバランスをとろう」ということになったんです。なので、今回の第二ツリーの実装に踏み切りました。

――全体的なバランス調整ということですね。ついでにお伺いしたいのですが、以前日本巡洋艦に“北上”というすばらしい艦がいましたが

 畑井氏 もちろん忘れていませんよ(笑)。実はデータ上は存在していて、どうやって公開するか検討中なんです。一般向けに販売してしまうと、ゲーム内で苦情が増えてしまいそうなんです。

――WoWSを初めたばかりの人が“北上”の魚雷を使うと、フレンドリーファイアーで味方を沈めてしまいそうです

 畑井氏 そうなんです。そのため大会のトッププレイヤーの懸賞にするとか、配布方法を考えているところです。あとはイベントで使えるようにするとか、どうにかして再び出港させたいですね。

――マッチングについて伺います。現在、“空母”は最大2隻までしか出ませんが、増える予定は?

 畑井氏 これ以上は増やさないと思います。ですが、なにか別のゲームモードとして、今後いろいろな試みがあります。期間限定イベントとか。

――トレーニングモードとリプレイモードは?

 畑井氏 トレーニングモードはとても重要な機能だと思っています。初めて手に入れた艦をいきなりランダム戦に出撃させたくないですからね。トレーニングモードは可能ならば2016~2017年前半に実装できるように開発中です。そしてもうひとつ、リプレイモードも具体的なスケジュールは言えませんが、いつかは実装する予定です。現在鋭意開発中です。


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