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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第21回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 9月12日~9月18日分

国内企業のIoT利用率は5.4%、クラウド成熟度はまだ低い、ほか

2016年09月20日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、調査会社などが先週1週間に発表したIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてざっくりお伝えしています。

■[ユーザー動向]国内企業のIoT利用率は「5.4%」(9/13、IDC Japan)
・Webアンケート回答の4517社中、IoT利用企業は245社。昨年4.9%→今年5.4%
・IoTの利用率が最も高かったのは製造/資源セクターで8.5%
・IoT導入/運用窓口は、事業部門(約46%)がIT部門(約32%)を上回る

 2016年5月~7月、IDCが行ったWebアンケート、および対面インタビューによるデータ。M2M時代のなごりで製造業が最もIoT利用(同社定義による)が進んでいる。利用目的は「社内利用」が8割を占めるが、新ビジネス/サービス付加価値向上の「社外利用」も徐々に増え始めているという。

昨年(2015年)の調査結果と今年の調査結果との比較(出典:IDC Japan)

■[ユーザー動向]国内ユーザー企業の“クラウド成熟度”調査(9/15、IDC Japan)
・コスト削減/業務効率化を主目的とする「成熟度1~2」企業は44.2%
・ビジネスの標準基盤化を図る「成熟度3」企業は29.2%
・クラウド活用でデジタル変革を推進している「成熟度5」企業は6.3%

 もはやクラウドは「利用するかどうか」「いつ利用するか」ではなく「何のために(どういう目的で)利用するか」を検討すべき時代に突入した。ただし、デジタル変革を実現しうる成熟度に到達している企業はまだわずかだ。その実現に向け、クラウドだからこそ可能になることを理解し、クラウド活用をIT課題ではなくビジネス課題と位置づけることが必要である。

国内企業/組織のクラウド成熟度、ステージ分布(出典:IDC Japan

■[セキュリティ]2016年第2四半期のDDoS攻撃状況(9/15、アカマイ・テクノロジーズ)
・DDoS攻撃総数は対前四半期比で23%、対前年比で129%増加
・特定のターゲット企業や組織に対する繰り返しDDoS攻撃も増加
・DDoSでは「NTPリフレクション攻撃」が過去最高の276%増を記録

 アカマイによるグローバルなDDoS攻撃レポート。DDoS攻撃を緩和するサービスが登場しているが、その対応を難しくするため、攻撃側の対抗策としてマルチベクター攻撃(さまざまな手法を組み合わせたDDoS攻撃)が増加しているという。

2016年第2四半期のDDoS攻撃における攻撃ベクター(手法)の割合(出典:アカマイ・テクノロジーズ)

■[ユーザー動向]データセンター、国内中小企業の利用は今後さらに拡大(9/12、IDC Japan)
・長期的には中小企業も含めさらなる利用拡大が見込まれる
・外部DCを利用しない理由、1位は「セキュリティ上の不安」
・DC事業者の選定においては、価格と並んで「信頼性」が重視される

 外部データセンターサービスを利用している国内企業への調査。今後10年間、同市場は拡大を続ける可能性が高いとIDC。

外部データセンターサービスを利用しない理由(従業員規模別)(出典:IDC Japan)

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