最新パーツ性能チェック 第197回
安価なSanDisk「SSD PLUS」の使いどころは!?
コスト重視のPC自作に狙い目のSanDisk「SSD PLUS」
2016年08月11日 12時00分更新
新旧モデルのパフォーマンスをチェック
まずは、型番末尾がJ25、またはJ25Cとなる旧型が、若干残っているショップもある120GBモデルを使って、新旧のパフォーマンスを軽く比べてみることにした。
テスト環境は以下のとおりで、OSはテストを行なうSSDとは別のSSDから起動。各種テストは、テストSSDになにもデータが書き込まれていない状態で行なっている。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | Intel「Core i7-6700K」(4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド) |
| マザーボード | ASUS「Z170M-PLUS」(Intel Z170 Express) |
| メモリー | G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」(PC4-24000、8GB×2) |
| ビデオカード | Intel HD Graphics 530(i7-67600K内蔵) |
| SSD | SanDisk「SDSSDHII240G」(240GB) |
| 電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD) |
| OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
新型(左)のシーケンシャルライトは公称スペックとなる402.5MB/secで、旧型(右)からは2倍近く向上している。
新型のシーケンシャルライトは「CrystalDiskMark」、「AS SSD Benchmark」ともに向上しているが、「AS SSD Benchmark」のランダムリード・ライトの結果は旧型が上回り、総合スコアも旧型が勝る結果になった。
新旧問わず言えることだが、ランダムアクセスが低めなのは、DRAMキャッシュ非搭載なのが影響していると思われる。ただ、SSDのなかで低めなのであって、HDDとは雲泥の差がある。
SSDならではの快適な操作感が損なわれることはないだろうが、DRAMキャッシュを搭載するエントリーやメインストリームSSDを使ったことがある人は、若干の引っかかりを感じるかもしれない。
Officeや写真、動画編集、ゲームなどのアプリケーションを使用した際のストレージパフォーマンスを計測する「PCMark 8」の「Storage」テストでも、ランダムのパフォーマンス差が影響してか、アプリケーションごとの差はわずかだが、旧型が勝る結果になっている。
120GBという容量的に、動画や写真の編集やゲームをガッツリ行なうPCに搭載することはあまりないと思うが、「SDSSDA-120G-J25(またはJ25C)」が残っているショップでは、旧型を選んだほうが良いかもしれない。
マイナーチェンジで追加された
売れ筋容量の480GBモデルをチェック
残りの空き容量をあまり気にせずに保存でき、1万台前半から選べるとあって、売れ筋になっている500GBクラスのSSD。新型の「SSD PLUS(J26/J26C)」では、新たに480GBが追加されたので、そのパフォーマンスをチェックしてみた。
ベンチマークは120GBモデルと同じく、「CrystalDiskMark」と「AS SSD Benchmark」、「PCMark 8」を使用している。
「CrystalDiskMark」の計測結果は、シーケンシャルライトが公称スペックのとおり、450MB/secにアップしているが、そのほかは120GBの「SDSSDA-120G-J26」と同じ傾向になっている。「AS SSD Benchmark」も同じだが、4Kランダムテスト「4K-64Thrd」のライト速度は242.95MB/sec(6万2196IOPS)と、120GBモデルから大きく向上している。
「PCMark 8」の「Storage」テストは、トータルスコア“4802”、bandwidth“150.83MB/s”と、「SDSSDA-120G-J26」から大きくアップしている。ただ、bandwidthが150MB/sec台なのは、エントリーSSDのなかでもちょっと低めになっている。
ちなみに、テスト環境や「PCMark 8」のバージョンが違うが、SanDiskのメインストリーム向けSSDの「Ultra II SSD」では、トータルスコアが5000前後、bandwidthが280MB/s程度になっている。

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