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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第14回

製品型番は「PDR-DR4BAY」!

お手軽なうえにアップグレードパスもばっちりなDrobo(無印)

2016年07月27日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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 前回は、Droboシリーズが備える拡張性や管理の手間がかからないといった特徴を最もお手軽に体験できる製品として、「Drobo(無印)」(製品型番:PDR-DR4BAY)を取り上げた。Drobo(無印)は2016年6月現在、約4万5000円で売られており、3.5インチのHDDを最大4台まで搭載できる。今回はその続きということで、もう少しDrobo(無印)について掘り下げていこう。

性能はどうなのか?

 Drobo(無印)の本質は、ぐっとお求めやすい価格でDroboシリーズの便利さを享受できる点にあると筆者は考えている。とはいえ今時のストレージであるからには、性能面にも期待したいところだ。比較対象となるのは、Drobo(無印)の上位機種で、同じく3.5インチHDDを搭載するDAS(Direct Attahced Storage)型のストレージであるDrobo 5Dということになるだろう。

 Drobo(無印)へのHDD搭載台数を2~4台まで変化させ、CrystalDiskMark 4.0.3(64bit版)でシーケンシャル読み出し/書き込みの速度を測定した(データのサイズ、条件などはCrystalDiskMarkデフォルトのまま)。使用したHDDは、手元にあったSeagateのBarracuda 7200.12という少し古い製品で、容量は1TBのモデル、単体での転送速度は読み書きともに110~120MB/sec程度の性能が出せるものだ。

 Droboシリーズの転送速度測定については、同じ条件下でもばらつきが大きめなことが多い。内部処理が複雑なためと思われるが、詳細は把握しきれていない。そこで、Drobo(無印)のポテンシャルを表すものとして、各条件におけるチャンピオンデータを紹介する。

 CrystalDiskMarkは、読み出し(Drobo→PC)/書き込み(PC→Drobo)、マルチスレッド/シングルスレッドで合計4通りのシーケンシャル転送速度が得られる。

HDD 2台での測定例

HDD 3台での測定例

HDD 4台での測定例

必要にして十分な性能を確認!

条件転送速度(MB/sec)
HDD 2台HDD 3台HDD 4台
読み出し/マルチスレッド151.9147.875.42
書き込み/マルチスレッド82.8662.786.53
読み出し/シングルスレッド70.6824.5329.78
書き込み/シングルスレッド95.2180.95160.4

 上述の表のように、Drobo(無印)の転送性能は、HDDの台数の増減や読み出し/書き込みの差といったような傾向は見られなかった。全体的に見ると、読み出し、書き込みのどちらでも150~160MB/sec程度のピーク性能があると見てよいだろう。

 特にHDD 3台または4台の場合のシングルスレッドモードでの読み出しが極端に遅くなっている。だが実際にエクスプローラー上でDrobo→PC(SSD)へ、大きめ(約13GB)のファイルをコピーしてみると、90MB/sec程度の性能が出ており、ベンチマークテストの値ほど遅く感じることはなかった。Windowsパソコンと接続して、普通の使い方をしている限り、Drobo(無印)は必要にして十分な性能を発揮していた。

エクスプローラー上でDrobo(無印)→PC(SSD)へのファイルコピーのようす。速度の上下動が大きいことが分かる

 以前の回で、上位機種のDrobo 5Dを取り上げた際に同様の測定を行った。その際の結果は、読み書きともに概ね250MB/sec前後の転送速度を示していた。Drobo 5Dは、本体価格が倍以上も差がある製品であり、これくらいの性能差はある意味当然と言えるだろう。


 

(次ページ、「アップグレードしたくなったらDrobo Migration!」に続く)

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