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ニコニコ超会議 2016 第4回

ホログラム映像を自由自在に動かせる

まるでSF!JALに展示されていた「HoloLens」がスゴかった

2016年05月01日 11時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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展示するシステムを実際に体験!

 JALがデモを行なったHoloLensを使ったシステムは、整備員の機体研修用を想定したコンテンツ。今回は航空機エンジンの3D CGを空中に表示し、大きさを変更したり、回転させて向きを変えたりが可能。また、パーツのひとつを選択すると、そのパーツの役割などの解説が映像や音声で行なわれる。CGで表示されたメニューやエンジンなどの触りたい場所は、顔を動かして丸い点を重ねると選択可能状態になり、あとは手でクリックや指でつまみながらスライドさせることで操作できる。

 こうした操作が、PCレスのスタンドアローンのデバイスで行なえることは結構驚き。視界がズレると、操作不良に陥ることはあるが、基本サクサク動作し、アプリによっては実用的だと感じた。たとえば、今回デモで見せてもらった航空機エンジンの解説を実物で行なうなんてことは、重量やサイズがあるため現実的ではない。しかし、CGならば大きさや重量を考える必要がなく、利便性は高い。

↑傍から見ていると間抜けな姿だが、本人は至って真面目。空中でCGを操作するのは、近未来の映画で良くある光景で心躍るものがある。

↑CGのメニューを選択することで、表示しているCGのサイズ変更やモードの変更が可能。

↑縦横のリングを指でつまみながらスライドさせると、その方向にCGが回転。本来大きな立体物が重量を気にすることなく自由に動かせるのは大きな利点だ。

↑選択したパーツは青く表示され、そのパーツの解説がポップアップ。

 HoloLensは今年の2月に北米で約3000ドルにてプレオーダーの受付が行なわれ、3月に開発キットの出荷が開始されたばかり。すでに何人かが購入し、自宅でゲームを楽しめるようになっているVRデバイスとは異なり、MRやARはコンテンツも実験的なものが多く、まだ一般ユーザーが使う段階にはなっていない。しかし、現実の視界を確保しながらCGを操作できることは、工業や医療、ゲームと幅広く活躍できそうだ。少し時間がかかるかもしれないが、自宅で楽しめるハード&コンテンツの拡充に期待したい。

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