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業界人の《ことば》から 第191回

「中途半端なモノづくりの会社になるつもりはない」

エプソンがインクジェットでコピー市場参入

2016年04月12日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

 「技術的には、最後の追い込みに入っている。高速ラインヘッド技術を極めたインクジェットプリンターによって、レーザープリンターだけでなく、近い将来には複写機も置き換えていく」(セイコーエプソンの碓井稔社長)

 セイコーエプソンは、長期ビジョン「Epson 25」を発表した。

 10年後の2025年度の姿を描いたEpson 25では、2025年度の売上高が1兆7000億円(2015年度見通し1兆1000億円)、事業利益2000億円(同820億円)、ROS(売上収益事業利益率)では12%(同7.5%)、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は15%(同11.8%)を目指す。

 セイコーエプソンの碓井稔社長は、「Epson 25では、エプソンの強みである省・小・精の技術に基づいて生み出す『スマート』、『環境』、『パフォーマンス』が価値となる。これにより、エプソンブランドの最大化を図る」とした。

 スマートでは、接続性やユーザビリティーを高めることで、社会の効率化やサービスのわずらわしさを解消。環境では、製品、サービスのライフサイクルに渡る環境負荷低減を実現。パフォーマンスでは、高いパフォーマンスの生産性、正確さ、創造性を提供することで、より高い新たな価値を創造することを目指すという。

Epson 25の方向性を示した図

 そして、インクジェット技術を中核に、プリンティング領域において革新を続ける「インクジェットイノベーション」、マイクロディスプレイ技術とプロジェクション技術により、ビジュアルコミュニケーションを実現する「ビジュアルイノベーション」、ウォッチのDNAを基盤に、正確な時間とセンシングに磨きをかけ、個性あふれる製品群を作りだす「ウエアラブルイノベーション」、センシングとスマート技術を融合させ、製造現場だけでなく、サービス分野でも利用することができる「ロボティクスイノベーション」を、4つのイノベーション領域とし、これらを支える独自のセンシングソリューション、タイミングソリューション、省電力ソリューションで構成する「マイクロデバイス領域」のソリューションを活用することで、エプソンの完成品の価値創造に貢献するとした。

インクジェットがレーザープリンターの置き換えになる

 なかでも、今回のEpson 25において、注目されるのがインクジェットイノベーションである。

 碓井社長は、「インクジェット技術にフォーカスし、ホーム市場での競争優位性を確立するとともに、高速ラインヘッド技術を極める」とし、「これにより、レーザープリンターを凌駕する品質、耐久性、メンテナンス性、低プリントコストを実現した小型、高精細機種をオフィス市場に投入することになる。インクジェットプリンターによって、レーザープリンターを置き換える」とした。

 これまでオフィスで使用されるプリンターは、レーザープリンターが中心であったが、これをインクジェットに置き換えていくという方針を打ち出してみせた。

 そして、碓井社長の野望は、これだけに留まらない。

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