骨伝導マイクは優秀! しゃべるのは練習が必要
ロゴシーズはトランシーバーなので、話したいときには送信モードに切り替える。「イー」とはっきり発音するか、本体を指でタップするとピ・ボッと音がなり、送信モードになる。相手はその信号を受信すると、受信モードに切り替わる。
操作は問題ないのだが、しゃべるのは難しかった。レギュレーターをくわえているので、きちんと発音できないのだ。ロゴシーズを使いこなすうえで、もう一つの重要ポイントがこのしゃべり方。吐き出すエアーが邪魔しないように少し頭を右に傾け、相手の方向を向き、短い言葉でゆっくりはなすのがコツ。口が半開きになったままなので、マ行バ行パ行はうまく発音できない。最初の「聞こえますかー?」が伝わるまで、何度もやりとりをすることになった。
発音できていれば、骨伝導マイクでは凄くはっきりと再生される。水中とは思えないくらい、こもっておらずクリアな音声なのだ。骨伝導マイク恐るべし。
発信する側は口を大きく動かし、自分にも声が直接聞こえるくらいはっきりしゃべるといいようだ。付属のマニュアルにも書いていたが、自由に話せるようになるには練習が必要。この日は2ダイブしたが、やはり1回目より2回目のほうがうまく会話できた。何度も使っていれば、普通に会話が成り立ちそうだ。
結局、陸のように会話をすることはできなかったが、しっかりと手応えを感じた。あと3~4回ロゴシーズを付けて潜れば、普通に会話できそう。ファンダイビングで1回だけチャレンジ、といった使い方には向いていないが、定期的に潜るようなら持っておくと便利そうなダイビングギアだ。筆者も購入を検討したいが、2台セットなので誰と割り勘にするかが悩みどころ。また、ボイスレコーダー機能を搭載するアドバンスモデルやガイド時に役立ちそうなレシーバー専用モデルもラインナップ。海底でおしゃべりしたい、という特殊ニーズがあるなら、ぜひチェックして欲しい。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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