ちょっと深いところまで潜って撮影する場合は、生活防水のカメラでは無理。あくまで真水においてだがIPX8以上に対応する防水機能が必要だ。とはいえ、カメラをハウジングに入れて潜るのは、かさばりすぎて面倒。ちょっとしたビジュアルメモを取るだけなら、コンデジで済ませたい。今回は、そんなニーズにぴったりと言える、ニコンのタフネスデジカメ「COOLPIX AW130」(以下AW130)を活用する技を紹介する。
コンパクトカメラ単体で30m防水は使いやすい!
海外でダイビングする際に写真を撮りたいので、4年前にニコンの「COOLPIX AW100」を購入した。水深10mまでのところで60分までの撮影が可能。体験ダイビングで遊ぶ分には今まで問題なく活躍してくれた。
最近、海底熟成庫にウイスキーを出し入れする仕事が増えてきて、その作業をメモするのにデジカメが欲しくなった。そこで「AW100」を持って行った。もちろん、作業場は水深10mを大きく超えたところだ。購入してから4年間1度もパッキンを替えるどころか掃除もしていないので、「AW100」が壊れるのも覚悟のうえだったが、問題なく撮影できた。ハワイや沖縄、伊豆などでは20メートル近いところもクリアし、さすがニコンと感心しきりだ。
とは言え、いつまでも「AW100」に頼るわけにもいかない。そこで今年2月に発売された最新モデルの「AW130」をお借りしてみた。2013年に発売されたAW110と2014年に発売されたAW120は水深18mだったが、「AW130」はなんと水深30mまでOKとのこと。アドバンスライセンスの最大深度まで、カメラ単体で潜れるのは素晴らしい。
通常の防水デジカメは10~15mくらいの防水性能で、さらにハウジングに入れて利用することが多い。万一ハウジングに浸水しても即故障とならない、というわけだ。しかし、ハウジングに入れたカメラはかさばるのがネック。その点、AW130はコンパクトなので、BCジャケットのポケットに入れておけるのが便利なのだ。
AW130のサイズは約幅110.4×奥行き66.0×高さ26.8mm、重量は221gと軽量コンパクト。カラーはオレンジとカムフラージュグリーン、ブルーの3色。AW100のときはナチュラルホワイトもあったのだが、外されたらしい。本当はブルーが海には合うのだが、AW100と見分けるためにオレンジをお借りした。
レンズは広角24mmから望遠120mm相当で、開放F値は2.8。レンズ1cmまでのマクロ撮影もできるので、イソギンチャクなどにもぎりぎりまで接近できる。GPSに加えて、ロシア版GPSのGLONASSや日本版GPSのQZSSにも対応し、高精度な撮影位置情報を記録できる。また、高度計や水深計を搭載し、気圧や水圧を表示することもできる。
(次ページでは、「まずは伊豆での仕事に同行させてみる」)

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