PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第17回目は、終末世界を舞台にした見下ろし型シューティングゲーム『Nuclear Throne』を紹介する。
Nuclear Throneの世界では(おそらくは核戦争によって)人類が滅亡しており、代わりに突然変異したモンスターたちが世界をさまよっている。
そのなかでプレイヤーはひとりのモンスターとなり、敵のモンスターを倒したり荒野から見つけたりして手に入る放射線を体に取り込み、新しい手足や能力を変異させることで戦っていくのだ。
はたしてプレイヤーはこの核の玉座―Nuclear Throneにたどり着けるのか!?
半魚人と鉱石、どっちにする?
とまあ衝撃的な設定からお伝えしたが、Nuclear Throneそのものは良くできた見下ろし型シューティングゲームだ。いわゆるパワーアップアイテムが放射線に変わったと思えば良い。
あとは、、、そう、プレイヤーキャラも変わっている。最初に選べるのはどう見ても半魚人な“FISH”と鉱石系の硬そうなモンスター“CRYSTAL”の2体なのだが、見た目は完全に敵キャラだ。
ちなみにどちらを選んでも攻撃方法に変わりはないが、モンスターはそれぞれ特殊能力を持っているためその後の進め方に差が出てくるぞ。と言っても、序盤はすぐに死ぬだろうからそんなに悩まなくても大丈夫だ。
ライフルやショットガン、好きな武器で進め!
インスピレーションでササッとキャラを決めたら、早速ゲームを始めよう。操作方法は“WASD”での移動、マウスでのエイムを合わせと左クリックの攻撃だ。
マップの四方八方から押し寄せてくる敵モンスターに対して、うまくキャラを動かしながら処理していこう。敵モンスターを倒せば放射線が手に入るし、彼らが守っている宝箱からは武器や弾薬が手に入るぞ。
宝箱の中身は触れることで開封され、弾薬はそのまま入手、地面に落ちた新しい武器は“Eキー”で装備できる。武器はプライマリ、セカンダリがあるため最大で2つまで持てるが、弾薬が共通の武器もあるため、なるべく異なる弾薬を使う武器を持っておきたい。
と言うのもこのゲーム、けっこうカンタンに弾がなくなるのだ。次のステージへ進む条件が「マップ上の敵の殲滅」のため、考えずに撃ちまくっているとすぐに弾切れを起こしてしまう。
弾切れのない近接系の武器もあるものの、敵モンスターはだいたいが遠距離武器で攻撃してくるため近づくまでにこちらが被弾してしまう恐れがある。
つまり、残弾に気をつけながら敵を素早く倒さなければいけない(そうしないと被弾して死ぬからだ)。ただ、そうした不利を解消できるのが進化だ。
敵モンスターを倒したり宝箱に入っていたりする放射線を、一定数以上集めてレベルが上がると次のステージへと進むときに進化できるのだ。
進化ではランダムに提示された4つの能力から好きなものを選べるため、HPが増えるものや弾薬を落としやすく(見つけやすく)なるものなど、自分のプレイスタイルに合った――というよりはクリアするために不可欠な能力を取って行こう。
死にまくってもリトライリトライリトライ
そんなこんなでステージを進めて行くと、最初のボスとご対面だ。
最初のボスと言ってもかなり手強いため、アクションが苦手な人はここでゲームオーバーになってしまうかもしれない。
というかなった。ゲームオーバーに。
しかし、ここで諦めてはいけない。Nuclear Throneはそういう難易度のゲームなのだ。やられてもめげずに再挑戦するしかない。
そうしていれば、いつかはボスを倒せるようになるのだ。倒せない場合は、なんというか頑張って欲しい。
そして先のステージへと進むと、新たなモンスターがアンロックされていく。次回のプレイでは、この新キャラを使える楽しさが待っているぞ。
Nuclear Throneは難易度が高いためすぐに死んでしまいがちだが、新しいモンスターが使えるので飽きずに遊べるのだ。
周回プレイにピッタリなローグライク
さらに、Nuclear Throneはローグライク性も採用している。これによりステージの種類は固定であるものの、マップはプレイするたびに別物になる。
普通のザコキャラ相手ならなんでもないことだが、ボスモンスター相手だとマップの作りが違うだけでかなり苦労することもあるだろう。
そうした状況で、どれだけ安定して次のステージに進めるか。さまざまな武器を試し、そしてさまざまな進化を試して少しずつステージを攻略していこう。
ステージの攻略数が増えれば使えるモンスターも増えるため、さらに奥へと進むことができるぞ。
ちなみにプレイした人たちによると、クリアーするまでに1時間もかからないとのことだ。――これはおかしい、筆者はすでに1時間以上は余裕でプレイしているが、まだステージの半分もクリアーできていない。
もちろんこの話には続きがあって、「それまでに100回くらいは死ぬ」とのことだ。筆者の死亡回数はせいぜいまだ20回程度。あと80回死ぬまでにクリアできるのか、それだけが心配だ。
高難易度のアクションシューティングが好きな人は、ぜひNuclear Throneを求めて挑戦して欲しい。
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『Nuclear Throne』はかなり軽量なゲームで、フレームレートも30fps固定。ゲーミングPCユニットコム『LEVEL∞ (レベル インフィニティ) C-Class | コンパクト・ミニマムモンスター・ゲーミングPC』の場合、最も安価な構成で6万円台のモデルでも、グラフィックボードGeForce GTX750Tiを搭載しているので、余裕でプレイ可能だ。
『Nuclear Throne』
●Vlambeer
●1180円(2015年12月6日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル アクション、独立系開発会社、RPG
■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
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