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発見!Steamおすすめのゲーム 第113回

古き良き育成シミュ

Steamおすすめゲーム「Ciel Fledge: A Daughter Raising Simulator」10年間の愛情を娘に注ぐ育成シミュレーション

2020年05月22日 18時00分更新

文● rate-dat 編集●ジサトラアキラ

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 デジタル販売が一般的になって既に20年近い歳月が過ぎた。今ではデジタル販売で初めて買ったプラットフォームがSteamだという人も今では珍しくはないだろう。ちなみに筆者はドリキャスを引っ張り出すのが面倒くさいという理由で買ったデコ姫こと「プリンセスメーカー3」がDL販売での初購入タイトルだ。今となっては逆にオールドタイトルになってしまったが、育成シミュレーションのタイトルでは有名なシリーズ作品であり、旧来のユーザーであれば必ずやシリーズのいずれかはプレイしていることだろう。

 第113回はプリンセスメーカーに影響を受けたと思われる「Ciel Fledge: A Daughter Raising Simulator」を紹介しよう。

 本作品は標準で日本語字幕に対応している。詳しい操作方法は後述するが、操作自体はキーボードとゲームコントローラーどちらでも操作可能だ。本記事ではキーボードとマウスでの使用を前提とした記述となっている。

孤児を養子に迎えて育てよ

 30世紀、地上に住む人々は“ギガント”と呼ばれるエイリアンの侵攻により壊滅寸前となっていた。それ以外の人々は空に浮かぶ“アーク”と呼ばれる7つの空中都市で生活を送っていたがアーク3コロニーの撃墜を機にアーク間での人類同士の戦争となってしまう。そんな折、地上部隊の探索中に見つかった孤児の育成をプレイヤーが唐突に引き受けることになるのが本作品の導入となっている。

 養子を引き取る前に育ての親であるプレイヤーの設定を行う。名前と敬称、地上かアーク、果ては人造人間という設定から前職といった細かい設定となっている。ここで選んだ設定は娘の育成に関わってくるが、初プレイであればノリで決めてしまうのが良いだろう。

養子となる娘はショックからか記憶喪失となっている。言葉は理解しているため会話は可能だが、それ以外はほぼ全て白紙の状態となる。

 プレイヤーは10年間、娘が自分進むべき道を見つけ独り立ちするまでをサポートしなければならない。学習や休みの取り方といった数多くのことを1週間単位で見守ることになる。管理する内容は多いが重要な部分をピックアップして説明していこう。

 進行するには週毎にプレイヤーの予定も含めて入力しなければならない。入力後はオートで進行し、予定に応じたステータスの変動結果画面になる。娘の成長はスタミナを消費することで“フォーカス”という才能のピースの他、強さや精神力といったメインステータスの組み合わせにより新たな道を切り開いていく。フォーカスが成長することで学校の科目や種別、娘自身が仕事をすることでお金と対応したフォーカスを稼ぐことも可能となる。

 だが、学校は1日単位で学費がかかり、お金が払えない場合や娘のスタミナが尽きた場合は週の途中でも通えなくなる。スタミナが尽きた場合は病気になってしまうので注意だ。

追加される科目や仕事は何をアップすることで解禁されるかは常に確認することが可能だ。娘のスキルを見ながら育成方針を考えよう。

 そして、進行中にバトルが突発的に挟まれる場合がある。クイズ・スコア・ファイトの三種類で、ファイトは命に関わる場合もある。バトルは3マッチパズルに近いシステムになっており、中央同色のパネルを三つクリックすることで、その色のパネルをストックする。ストックした色を消費することで技が使用可能となる。詳細は省くが、バトルを行うことで成長ボーナスやアイテムを得る場合があるので積極的に行うと良いだろう。

1週間後に結果の総まとめを確認できる。初めはそこまで成長を感じないが、年齢が進むことで加速度的に上がっていくのが現実っぽいデザインになっている。

 お金に余裕があれば娘に服や食事などを与えることでプラスステータスを与えられる。服装は自宅にて週の初めにて着替えることで見た目も変化するが、食事はスケジュールの実行中でも娘に与えることが出来るので疲れているときやストレスが高い時の緊急対策なども可能だ。

 しかし、娘は1月1日の誕生日を迎えた際に成長期に差し掛かると体型の変化と共に古い服が着られなくなってしまう。体型に合わせた服しか着ることが出来ないためお金の使い方には注意しよう。

ついつい甘やかしてしまう・・・それは育成シミュレーションの性

 あまりにも長いプレイ時間と娘と共に戦火と日常を過ごすうち、気付けばゲーム内の評価項目“教育方針”が“甘やかす”の方に寄っていってしまうのは、母性というべきか父性というべきか、ついゆるゆると疲れていると休ませすぎたり、休日には買い物に一緒に出かけたりと・・・娘が可愛いくて仕方なくなっている証拠だろう。

 娘の将来の豊富さという点ではリプレイ性もありながらも、育成シミュレーションというジャンルの中でもワンプレイがかなり長時間設計なのは非常に珍しい。本作品はストーリー展開に絡むイベントも多く、初見でのプレイ時間は大体20時間以上はかかるが娘の将来と行く末はあなた次第でもある。

 是非とも本作品で娘を持ったことのないプレイヤーも、絶賛娘がいるプレイヤーも娘を育てる苦労をしてみてもいいだろう。

「Ciel Fledge: A Daughter Raising Simulator」の推奨動作環境は?

 最低環境でCPU内蔵グラフィック環境化でも動作可能なスペック表記となっている。現行のOSが安定して動いている環境であれば問題なく動作するだろう。

「Ciel Fledge: A Daughter Raising Simulator」
●Studio Namaapa
●2050円(2020年2月21日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Linux
ジャンル シミュレーション、マッチ3、Life Sim、物語、独立系開発会社
©2019 Studio Namaapa. Published by PQube Limited.

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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