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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第17回

新CSAが今に行き着くまでに感じたクラウド業界の重い話

第二次クラウド戦役に臨むマイクロソフトの意気込みを語るの巻

2016年01月13日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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シンプルにパブリッククラウドをやりたかった(真壁)

デプロイ王子:ということで、いきなり日本のクラウドのブラックな面、満載ですけど、元HPの真壁さんはなぜジョイン?

真壁:私はシンプルにパブリッククラウドやりたかった。この4年くらい、HPがパブリッククラウドを日本に持ってくることを信じてやってきたんですけど、結局来なかったんですよね。

「HPがパブリッククラウドを日本に持ってくることを信じてやってきたんですけど、結局来なかったんですよね」(真壁)

パクえ:元HPの人が、ちょっと重すぎる(笑)。

真壁:それでパブリッククラウドを真剣にやっている会社をピックアップしました。そのうち、1社がマイクロソフトです。

パクえ:マイクロソフトの本気さを感じたのはどのへんだったんですか?

真壁:「新しいCEOの登場で、俺の仕事が本気でぶっこわされるかもしれない」というのを現場の人が言っていたんですよ。あと、パクえさんもいたし、Javaのエバンジェリストをやっていた寺田佳央さんも、土居さんも入ったし、明らかに投資しているのが見えた。これなら浮かないだろうと(笑)。

パクえ:私もこの会社に入ってずっとメッセンジャーです。来て欲しいからといって、いいことばかり言うのもおかしいので、会社に入って感じたことをいいこと悪いことまで含めて、みなさんと相談しました。

真壁:これはほかの方とちょっと見解が異なるかもしれないですが、AWS、マイクロソフト、Googleというメガクラウドベンダー3社の共通点は、最初にお客様のために作り始めたわけではないこと。⾃分たちがイノベーションに対して強い信念を持ち、それを実現するためにそれぞれの製品を作っているので、投資の仕方が全然違うんです。その他は、お客様のために作っているので、売れるかなという手探りが発生しています。ここに埋められない差ができています。

パクえ:HPも当初は社内からスタートし、ダッシュボードとかもすごくきれいだったんですけどね。

真壁:でも途中からお客様にどう売るかという判断に入って、ハードウェアビジネスとの相乗効果を考え始めたんです。その結果、どんどんプライベートクラウドな方向になっていた。それも悪くないし、確かにニーズはあるんですけどね。

パクえ:以前、真壁さんがエバンジェリストになる前にHPのクラウドの説明受けたんですけど、講演の1/4くらいがハードウェアの説明だった。この会社どうなるのかなと正直思いました。

真壁:以前はエバンジェリストというより、本業はCSAのような肩書きでエンタープライズのお客様に説明する役回りでした。でも、パクえさんがおっしゃるとおり、ハードウェアのイメージが強い会社ですし、認知度向上やらないと、そもそも売れないからという事情で、本業に加えてエバンジェリストもやっていたんです。

パクえ:なるほどね。おっ、得上さん来た。おつかれさんー!

エンタープライズのクラウド導入を見据えて

ASCII大谷:そう言えば、青木さんも先日SORACOMのイベントで初めて名刺交換という感じでした。今回、青木さんを呼んだのもスタートアップや個人事業者とは違うエンタープライズな視点が欲しいなと思ったからです。

青木:私も王子と同じMVPです。当初はインフラエンジニアが扱いやすいAWS事業の立ち上げをやっていましたが、今はWindows ServerとAzureの仕事をしています。複数プロジェクトを抱えているけど、そのうちいくつかはクラウド関連の案件ですね。

デプロイ王子:青木さんって、エンタープライズど真ん中という感じですけど、ぶっちゃけクラウド導入の肌感覚ってどうですか?

青木:エンタープライズでもクラウドは必須になっていて、実際の導入も多い。アプリ開発やっている人はクラウドを勉強していない人多いですけど、それではまずいと思いますね。

「エンタープライズでもクラウドは必須になっていて、導入も多い」(青木)

ASCII大谷:アプリ開発の人からすれば、とにかくきちんと動けば、クラウドだろうが、オンプレミスだろうが関係ないといった話はありますよね。

青木:アプリの人たちはインフラに興味ないですね。インフラの人たちからすればロードバランサーがどのようにトラフィック振り分けるかは気になるけど、アプリの人からすればロードバランシングしてくれるんでしょくらいです。確かにオンプレミスとクラウドつなぐ手段も増えてきているので、ネットワークの技術を知っている方は貴重です。でも、そういう人たちはクラウドから遠いところにいるんです。もっとクラウドを知ってもらいたいなと思います。

デプロイ王子:PaaSの世界に行くと、実際インフラ屋さんが出る幕ないからね。プログラマーがデプロイして終了だし、IaaSでやりたいというお客様に、せっかく開発者そんなにいるんならPaaSで直接デプロイしてはどうですか?という提案しますからね。

青木:でも、エンタープライズはオンプレのパッケージをVMに持ち込んで動かしたい人が多いので、うちは圧倒的にIaaSです。まあ、わかりやすいですしね。

デプロイ王子:本当は日本の中小企業にもクラウドをどんどん使ってもらいたいのですが、こういう流れなので、やはり多くのベンダーはエンタープライズをとっているんです。長く使ってもらうという点では今が正念場です。どこも苦しんでいます。

青木:あと、エンタープライズは安定したリソースの利用料なので、先の見通しがつきやすいです。正直、基幹システムなんて、ずっと使いぱなしですしね。

ASCII大谷:日本の会社は特にグループ系列なので、親会社からとっていこうという流れは顕著ですよね。

 第3回に続く!

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