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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第12回

耳に密着しないが音漏れ極小なオープンイヤホン「RG-H100」

2015年09月15日 12時00分更新

文● 織野至

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音はそこそこだが、動いてもズレない安定性は○

 実際に時速6km/hのウォーキングをしながらチェックをしてみた。スピーカーのスペックは直径20mm、最大入力5mW、インピーダンス16Ω、音圧感度112dB/mW、再生周波数帯100~20000Hz。重量は30g、ケーブル長1.2mだ。

 まず屋外での音から見てみると、音圧は隙間から抜けているため、力強い感じの音ではなくて、あくまで聞こえているだけに近い。

 音質を求める場合には、当然ながら適さないが、やはり、周辺の音をしっかりと聞き取ることができるため、ウォーキング中の安心感は高いものだった。

 ネックバンド型としての安定性は、十分なもので、途中に軽くジャンプなどのアクションをしてみたが、あっさりとずれることもなく、やはり圧迫感が気持ちあるので、それに慣れることができるかどうかだろう。

 個人的にはスポンジを挟んでおけば問題ない印象だ。またメガネを使用している場合は、ツルの縦幅に影響されて安定性を欠く可能性がある。この点は店頭でよくチェックしてほしい。

ガッシリと固定される感がどうしてもあるが、好みの問題になりそうだ。ただ激しく動いてもズレないのは直す必要がなくていい

ガッシリと固定される感がどうしてもあるが、好みの問題になりそうだ。ただ激しく動いてもズレないのは直す必要がなくていい

 室内で使用してみた場合は、周辺に騒音がない状態であれば、意外といい音になる。とはいえ、低音はやはり弱めなので、作業中の環境音用に思っておくのがいいだろう。

 音漏れについては、ハウジングを自分に向けた状態から、角度を変えてみるとあっさりと聞こえなくなるほか、少しボリュームをあげても露骨に聞こえる音漏れではなくなるため、あらかじめどれくらいの音量で漏れるかを把握しておくと、図書館でも問題なさそうだ。

 ポイントとしては、体感的な音量は、本体と耳の間に隙間があるため、どうしても設定値よりも小さく感じてしまうこと。そこで音量を上げると音漏れが明瞭になってしまうので、少し音量が低いかもくらいに留めておくといいだろう。

 またケーブル途中にはコンロールユニットがある。音量調節スライドバーはボタン式よりも楽であるのが特徴で、その点以外は他の製品との差異は感じられなかった。

コントロールユニットについては、音量スライドバー、コントロールボタン、マイクと機能的には普通だ

コントロールユニットについては、音量スライドバー、コントロールボタン、マイクと機能的には普通だ

ワイヤードであるのをどう評価するか

 スポーツ時の安全性向上や、作業中の周辺情報の聴き取りやすさを重視するのであれば、RG-H100はとてもアリな製品だ。

 上記のように本体と耳の間に隙間のある状態ながら音漏れも少なく、周辺の音もしっかりと聞き取ることができる。

 その反面、音質についてはインナータイプには勝てないもので、その点を割りきれるかがまずひとつの評価点になるだろう。

 もうひとつは、ワイヤードであること。スポーツに重点を置く場合、ワイヤレスのほうが都合がよく、ケーブル長約1.2mと十分長さをもっているが、ランニングでは邪魔に感じる可能性はどうしてもある。

 いずれワイヤレスタイプも登場しそうな気配もあるが、そうなると重量は30gよりも増してしまうだろう。

 なかなかもどかしい部分は多いのだが、周辺の音が聞こえないのが怖いという理由で、スポーツ用のヘッドフォンを回避していたのであれば、RG-H100をチェックしてほしい。

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