LGは有機ELモニタの”フラット”も発売へ
欧州市場で日本メーカーと並んで人気を獲得しているのが韓国勢だ。なかでもOLEDの本家本元とも言えるLG電子は、OLEDの強みに「ABCH」(A:アングル B:Black C:Color H:HDR)とネーミングして、その優位性をアピールしていた。
さて、LGと言えば4K OLEDのテレビで65型までのRGBW方式のパネル製造を唯一実用化しているメーカー。曲面タイプは日本でも発売済みだが、実はこのHDRのデモに用いられているOLEDはフラットタイプ。その詳細を訪ねてみると、まだ製品化はされていないがフラットの65型のOLEDも生産できるようになり発売を予定していこと。
サムスンはSUHDをアピールも本命はUltraHD Blu-ray
薄型テレビのトレンドを語る上では欠かせない韓国のサムスンは、「UltraHD Blu-ray」の展示が大きなトピック。薄型テレビ関連では、同社の4Kテレビに「SUHD」とブランドネームをつけて、その高画質をアピールしていた。
最上位モデルのJS9500は最大78インチの曲面型ディスプレイを採用し、量子化ドットの液晶パネルとピークイリミネーション(HDR と黒の締りをアピール。他社にない特長としてはスマートTVのOSは「TIZEN」への切り替えが完了している。
後ははやり注目度の高かったのはUltraHD Blu-rayプレイヤーの「UBD-K8500」だ。来年3月発売で500ドルとのことで登場に期待だ。
ネット配信も4K、HDR対応へ
最後に特別にどこのメーカー限らず、 欧米のテレビ文化を語る上で、今や欠かせないのがNetflixやAmazonといった映像配信の普及だ。IFAのお膝元のドイツはNetflixよりもAmazonが映像配信のシェアが上回ることもあって、会場の薄型テレビのデモではNetflix、Amazonが並ぶように賑わっていた。
Amazonは薄型テレビ向けに4Kの映像配信を既にスタートしているのはもちろんのこと、米国・イギリスではサムスン、LG向けのHDR対応のコンテンツ配信もスタート。映像のレートは15Mbps程度となっているが、ドイツにも上陸間近とデモ上映が行われていた。
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