Thunderbolt 3やDDR3など、唯一の機能が光るGIGABYTE製Z170マザー
2015年08月25日 12時00分更新
4大マザーボードメーカーのZ170マザーボードの特徴を紹介するこの特集。第2回目はGIGABYTEだ。GIGABYTEのマザーは、常に多数のラインナップを揃えることで有名。
Z170マザーに関しては、第6世代Coreプロセッサー登場直後こそ製品数が少なかったが、8月中旬現在ではラインナップも充実。今回はその中から3製品を紹介する。
「Thunderbolt 3」対応の
インテル製コントローラー搭載
GIGABYTEのZ170マザーの最大の特徴となるのが、「Thunderbolt 3」対応のインテル製コントローラー「Alpine Ridge」を搭載する点だ。すべてのZ170マザーで搭載しているわけではないものの、ミドルレンジ以上のZ170マザーにはほぼ例外なく搭載されている。
Thunderbolt 3は、Thunderbolt 2の2倍に相当する、最大40Gbpsという超高速な転送速度に対応。接続コネクターとしてUSB Type Cコネクターを採用する点も特徴で、USB Type Cケーブルを利用した周辺機器の接続もサポートしている。
Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cに接続できるデバイスは、HDDやディスプレーなどが予定されている。既存のThunderboltデバイスも、従来のMini DisplayPortからUSB Type-Cに変換するアダプターを利用すればOK。現行のThunderboltポートでThunderbolt 3デバイスを使うこともできる。
GIGABYTEのZ170マザーに搭載されているThunderbolt 3コントローラーのAlpine Ridgeは、Thunderbolt 3だけでなく、2系統のUSB 3.1にも対応しているため、USB 3.1対応周辺機器の利用も可能。
つまり、背面のUSB Type Cコネクターには、Thunderbolt 3対応周辺機器だけでなく、USB 3.1対応周辺機器も接続し利用可能となる。
現時点でThunderbolt 3対応のZ170マザーはGIGABYTE製品のみとなるので、Thunderbolt 3を含めたThunderbolt対応周辺機器の利用を考えているなら、GIGABYTEのAlpine Ridge搭載マザーの選択が基本となる。
同じくミドルレンジ以上のZ170マザーでほぼ共通の特徴となるのが、高耐久性のPCI Express x16スロット「Ultra Durable PCIe メタルシールド」を採用している点だ。
通常はプラスチックのみとなるPCI Express x16スロットを金属で覆うとともに、マザーボード基板との固定点を増やすことで、マザーボードに対して水平方向が1.7倍、垂直方向が3.2倍に強度が高められている。
重量級グラボ装着時でもコネクターへの負荷にしっかり耐える耐久性が備わっている。加えて、ノイズ対策も施されており、ビデオカードの性能も最大限に引き出せるという。
この他には、オンボードでクロックジェネレーター「TURBO B-Clock Tuning IC」を搭載している点がある。従来までは、ベースクロックは基準となる3周波数(100、125、167MHz)から±5%の範囲でしか調整できなかったが、TURBO B-Clock Tuning ICの搭載により、90~200MHzの間で調整可能となった。オーバークロッカーにとって、大きな強みとなりそうだ。
(→次ページヘ続く 「GA-Z170X-Gaming G1」)
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