3Dプリンターより手軽!? 空中で描いて造形できるペン「3Doodler2.0」
2015年07月21日 12時00分更新
やっぱり画力が必要だが
使ってみるだけでも楽しい!
さて、本製品は3Dプリンターが行なう部分を人力で実行するというもので、感覚的には絵を描くのに近い。まず立体的な三角形を描いてみると、どうやって操作するべきものかは見えてくるだろう。
そのときどうしても土台となる部分は動いてしまいがちなので、両面テープでテーブルを作成して固定するようにするか、遊びの部分を先に出力して、手でホールドするのがいいだろう。
画力は持ち合わせていないので、仕様を確認しつつ、塔っぽいものを作ってみた。カラフルなフィラメントが用意されているため、部分的に色を変更することもできれば、カラーを統一することもできる。
注意点としては、色を変えるとき、変更する前のフィラメントと色が混じることもあるので、明確に色を分けたいときは、混ざった部分を押し出してからがいいだろう。
また初回は大雑把にある程度大きなものを作ろうとしたほうが、感覚をつかみやすいようだ。押し出し速度を「速」に設定して、みょ~んとフィラメントを押し出してみるとよくわかるハズ。
たとえば、円を描いたら、さらに何度か同じ円を描いていく過程で、温度が高ければ新たに押し出したフィラメントとすでに固まっているフィラメントをくっつけることができるなどが見えてくる。
さらに慣れてきたら、途中でフィラメントの色を変更してみるといった具合に、ステップアップしていくいいだろうか。使ってみると楽しいので、休日に気分転換にもいいし、お子さんの夏休みの課題用としても、十分なものだといえる。
使い方自体はシンプルで、単純にフィラメントを押し出していくだけのもので、そこから先の用法や描くものは、個人の自由の極地にある。
仕様的な把握をしておくだとか、設定温度によるフィラメントの動き、速度による変化など、アナログな部分もあるが、そういった部分も含めて観察しながら、試行錯誤していく楽しみが多い製品だ。
個性的なオブジェクトを作ってみたいが、3Dグラフィックスはてんで分からないというのであれば、本製品で遊んでみてほしい。けっこう頭のいい運動になる。

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