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僕らが知らないGoogle マップ 第1回

Google マップ日本登場10周年

最初のGoogle マップの世界はアメリカとイギリスだけだった!?

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 7月14日、Google マップが日本でスタートして10周年を迎えた。いまや日常に定着しており、パソコンの上でだけでなく、スマートフォンでも使わない日はない。

 今回から4回に分けて、Google マップの秘密についてのインタビューをお届けする。お話しいただいたのは、グーグルでずっと地図サービスの開発を担当している、シニア エンジニアリング マネージャーの後藤正徳さん。まず第一回は、Google マップがスタートした10年前の話題からはじめてみたい。

2005年のデスクトップ版スタート当初のGoogle マップ。いまでは信じられないが、地図上には北アメリカ大陸とイギリスしか存在せず、残りは海だ

Googleの地図から「ネットの地図」へ

グーグル、シニア エンジニアリング マネージャーの後藤正徳さん

「10年前にスタートした時、Google マップがどんな形だったか、ご存知ですか?」

 そう言って後藤氏が見せてくれたのはこのような画像だ。世界地図のようだが、足りないものがたくさんある。というか、世界には北アメリカ大陸とイギリスし存在していない。他は「海」だ。

「アメリカとイギリスだけが海に浮いてたんですよ。我々からみるととんでもない感じですけど、これが最初のGoogle マップなんです」

 グーグルの社是は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」だ。情報はネットの中にあるものだけではない。地名や場所などに関する情報は、知りたいことのトップに位置する。現在、Googleで検索される情報のうち、5分の1にはなんらかの形で場所の情報が含まれる、という。これがスマートフォンを中心としたモバイル機器からのトラフィックとなると、30%が場所に紐付いたものになっている、という。2005年2月にグーグルがデスクトップ版地図サービスをスタートした時も、その発想は変わりなかった。

 地図サービスという考え方は、決して珍しいものではなかった。だが当時、Googleが特徴的であったのは、衛星写真を組み合わせた表示が可能であった、ということである。衛星写真データの公開が始まったのは、サービス開始から2ヵ月後、4月のことだった。

Google Earth 日本語版は2006年9月に提供開始

 衛星写真といえば、国などが利用する以外には、特別な料金を支払わねば見れないもの……というイメージが強かったため、「無料で自由に、いろんな場所の衛星写真が見られる!」ということで、多くの人に驚きを持って迎えられた。意味もなく衛星写真を見続けた経験は、どなたにだってあるはずだ。同時にアメリカでは、地図を使った経路検索サービスと、携帯電話向けのサービスも始まっている。

 もちろん、今とはクオリティもかなり異なっている。しかし当時から、「行きたい場所の情報を検索し、Google マップをナビ代わりにして移動する」という使い方は、きちんと想定されていたのである。


(次ページ「予想外の「ハック」からAPI公開へ」へ続く)

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