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情報の取り扱い説明書 2015年版 第6回

個々の編集力が求められる

アップルも情報遮断の時代、情報をうまく受け取る4つのポイント

2015年07月14日 09時00分更新

文● 高橋幸治、編集●ASCII.jp

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 われわれは朝から晩まで、通勤や通学の途中でも、会社や学校でも、果ては友人とおしゃべりをしているときでも、家に帰ってくつろぎながらテレビを見ているときでも、四六時中、情報のシャワーを浴びている。

 世間でウワサのニュースから広告による商品情報、仕事仲間から聞かされる業界のトレンド、仲間の近況や消息に至るまで、ありとあらゆる種類の情報に首まで(いや、頭まで?)どっぷり浸かっていると言っていいだろう。

 そんな情報まみれの毎日であるにも関わらず、われわれはちょっとでも暇ができるとスマホを取り出してニュースアプリやソーシャルメディアでネット上に飛び交う情報とさらに戯れる。

 だから大学でよく学生から「先生はどうやって情報を収集しているんですか?」などと質問されるのだが、「普通に生活していれば知りたくない情報まで知っちゃうわけだから、とりたてて収集なんてしてない」と答えている。当然、学生はポカーンである。

 こんな有様だから、「情報の提供」が使命である企業の側も次第に「情報の遮断」に乗り出さざるを得なくなる。

 これまでもウェブブラウザーに子供の使用を想定したフィルタリング機能などが用意されていたが、Appleは「iPhone」や「iPad」に標準搭載される「Safari」の次期バージョンに、広告を非表示にする機能を組み込む予定であるとの憶測が流れている。YouTubeも2015年5月に有料会員向けの広告非表示プランを正式に発表した。

 従来からサードパーティー製の広告ブロック用プラグインなどはずいぶんとリリースされていたが、これからはいよいよ大手企業が「情報の遮断」をビジネス化していくことになるだろう。「情報を入手するためにお金を払う」時代から「情報を排除するためにお金を払う」時代へのシフトが始まっている

(次ページでは、「情報とうまく付き合うポイントとは」)

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