中国では、「淘宝網」(Taobao)や「天猫」(Tmall)などを筆頭に、オンラインショッピングの普及で、すっかり閑古鳥がなく電脳街。数年前の記事「権威失墜する中国のアキバ」(関連記事)で、電脳街が凋落していることを紹介したが、当時はまだ全然よかったといえるほど、今の電脳街は寂れている。
しかし、あえて電脳街を歩けば、たまにオンラインショッピングサイトでは売られていない製品と遭遇する。今回紹介するAndroid搭載デスクトップPCもそのひとつだ。
タッチパネルは搭載せず、物理キーボードとマウスで操作するしかない変わり種の製品だが、だからこそ使ってみたくなる。
購入したのは、珠海友愛科技というメーカーがリリースする製品「RQ-1400」。同社サイト(http://www.zhyouai.com/)を見ると、Android搭載端末がほかにも用意されている。
OSにAndroid 4.2.2を採用し、1366×768ドット表示が可能な14.1型モニター(非タッチパネル)にクアッドコアのRockchip RK3188 1.6GHzを搭載。メモリーは1GBで8GBのストレージ、30万画素ウェブカメラを装備する。
無線LANはIEEE 802.11b/g/nに対応。スマートフォンやタブレットでは定番のBluetoothやSDメモリーカードスロットは搭載しない一方、miniでもmicroでもないUSBコネクター×4とLANコネクター、イヤフォン・マイクジャックがある。
筆者は値引き交渉の末、1000元(約2万円)で購入することができたが、スペックを考えるに実際はもっと安いのだろう。
ディスプレー一体型ながら111gという驚異の軽さ!
早速本体を取り出す。デスクトップ端末ながら、パッケージの中でコンパクトに収納されている。そしてその軽さに驚いた。計ってみると111gしかない。
本体のほかには、USB接続の英語キーボードとマウスも入っていた。デスクトップで使う製品だから、バッテリーは内蔵しておらず、電源は専用のACアダプターを使う。
タブレットのような製品とはいえ、14.1型でUSBコネクターが4つもあれば、USB給電はさすがに無理だろう。
(次ページに続く、「言語設定を日本語にできるが、入力の仕方が分からない……」)
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