ノイズリダクションのバランスが秀逸
感度別撮影サンプル
ISO 800あたりからノイズが出はじめ、ISO 3200を超えると目立ってくる。ディテールへの影響もISO 3200くらいから徐々に出てきており、ISO 12800を超えると格段にノイズが増え、ディテールへの影響が大きくなる。
とは言っても、ノイズリダクションのバランスはいい感じで、縮小画像ならば問題はない。
屋外で絞りを変えて撮影(広角側)
標準レンズキットに含まれる「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」を使用し、屋外で絞りを変えて撮影した。
GM5の小型ボディーにマッチする薄型で、未使用時には薄くできる沈胴式を採用している。縮んだ状態では約24mm、質量は約70gと単焦点のパンケーキレンズ並の薄さになる。
35mm判換算で24~64mmに相当する光学2.6倍ズームで、光学式の手ブレ補正を内蔵している。最短撮影距離はワイド側で撮像素子面から約20cm、望遠側では約30cmと、そこそこの近接性能はある。
絞り開放から画面の四隅まで含めてシャープで解像感が高い。大抵のレンズは開放値から1~2段絞ったくらいが一番性能がいいのだが、このレンズは開放時が一番よくて絞れば絞るほど性能は低下してしまう。
特にF11以降は著しく性能が低下し、最小絞りのF22までいくとピントの芯がわからないくらいになってしまう。
屋外で絞りを変えて撮影(望遠側)
こちらも絞り開放からシャープネスが高く、解像感がある。開放時が一番シャープかつ高解像で、絞れば絞るほど低下してしまうので、基本的には絞らないで使うのがいいだろう。
手ブレ補正機能が内蔵されているとはいえ、やはり望遠側では手ブレの心配があるので、できるだけ絞りを開けたほうが色々と都合がいいと思う。
HDRやインターバルタイマー、多重露出など、小型軽量なボディーにあらゆる機能を詰め込んだ本機。さらにフルHD動画の記録も可能なほか、電子水準器の表示機能やマニュアルフォーカス時のピーキング表示も可能だ。
AF動作も高速なほうで、大抵の撮影ならばストレスを感じることはないだろう。いろいろ詰め込んだ欲張りな高級コンパクトと言えるデジカメだ。
(次ページに続く、「FUJIFILM X-T1 グラファイトシルバー エディション」)
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