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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第1回

AuroraはOracle対抗?Code Deployでクラウドの開発現場は変わる?

ISID渥美エバンジェリスト、re:Inventの新サービスにしびれまくるの巻

2014年11月27日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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AuroraはやっぱりOracle対抗!将来的にはBigQueryと戦える?

TECH大谷:初日の目玉はクラウドデータベースとして作り直したというAuroraですよね。「Oracle対抗」といわれてますが、これは正しいですか?

MB得上:一般的な見方としては満点回答です。Oracleの状況によって、MySQLのライセンスがどうなるかわからないという不透明な状況で、Auroraというフォークが出てきたのは意味があるとは思います。

AuroraはやっぱりOracle対抗?

ISID品田:でも、MySQLコアユーザーはおそらく変わらないのでは?やっぱりOracle狙いでしょうね。

MB得上:個人的には、AuroraはGoogleのBigQuery対抗だと思ってます。FBに釣り針垂らして「AuroraってBigQuery対抗?」って聞いたら、技術的に違うよとか、Amazon Redshiftがあるだろうという話が出たんですが、SQL使えるスケールするDBという点では、BigQueryと同じですよね。

ISID渥美:確かにそうだよねえ。

MB得上:フルマネージドだし、分散されているから、おそらくスループットはBigQueryに追いつけるかもしれない。育ち方によっては、Redshiftを押しのけて、BigQueryと対抗できる。個人的には、今まで無理くりDynamoDBでやろうとしてた人とか、BIとつなぎたい人、費用的な問題でRedshiftから移りたい人とかにフィットしそうな気がします。リリース時のバージョンで評価しすぎだけど、正直もっとできる子だと思いますよ。

TECH大谷:AWSが本気で作ってきた分散型データベースですからね。

MB得上:なにしろAWSはCTOのDr.ヴァーナーが分散処理のスペシャリストだし、インド出身の弟子たちも分散処理関係では天才ばかりですからね。

ISID渥美:先日、「黒船クラウド出揃う!」というタイトルで、私とマイクロソフトの平野さん、IBM北瀬さんとの対談がありました。そのうちCUPA cafeで公開放映の予定ですが、私はマイクロソフトとIBMにはAWSにないRDBの自社製品があるのだからクラウドネイティブなRDBサービスに期待します、と言ったんですよ。今回のre:InventはまさにAWSがその分野に大きく踏み出した、ということですね。

(次ページ、開発系のサービスが実はすごい!すごすぎる!)


 

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