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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第26回

レシピ数は楽天が4年間で半数にまで接近中

クックパッドの利用率光る! レシピサイトシェア早わかり

2014年11月17日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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料理をする人の約8割が利用!?

 レシピサイトはどのくらいの人に利用されているのだろうか。インターネットコムとgooリサーチによる「レシピサイト/レシピアプリ」に関する調査(2012年11月)によると、自分で料理する人に対して、料理をする際にレシピサイト/レシピアプリを利用しているかどうかについて聞いたところ、約8割の78.1%が「利用する」と回答した(「よく利用する」28.5%、「たまに利用する」49.6%)。料理をする人におけるレシピサイト/アプリの浸透率の高さがよく分かる。

 利用すると答えた回答者が利用する理由については、「料理の作り方を覚えていないから」「献立を考えるのが面倒だから」「身の回りにある食材を多く利用しているから」などとなっていた。毎日の献立で悩むユーザーのニーズに合致しているところが支持される理由と言えるだろう。

あなたは料理についてどのようなところから情報収集をしますか
情報収集先 シェア
レシピサイト 57%
料理の本 15%
テレビ 9%
両親や祖父母 7%
その他のWEBサイト 2%
雑誌(料理専門誌) 2%
雑誌(一般誌の料理ページ) 2%
友人・知人 1%
料理教室 1%
その他 1%

料理に関する意識・実態調査(クックパッド調べ/2013年)


 なお、クックパッド調べ(2013年7月)によると、料理をする際の「最も参考にする情報源」はレシピサイト(57%)であり、料理の本(15%)、テレビ(9%)、両親や祖父母(7%)などを突き放して圧倒的トップとなっていた。

 レシピサイトを利用することによる変化は「レシピを見る機会が増えた」(59%)、「料理本や料理雑誌を買わなくなった」(53%)、「料理を作る機会が増えた」(28%)、「メニュー決めにかかる時間が短くなった」(27%)などとなっていた。レシピサイト/アプリの利用者にとっては、料理本などに代わるレシピの情報源となっていることが分かる。

クックパッドのシェアは約9割!

 ここからは、具体的なサービスごとのシェアを見ていこう。インターネットコムとgooリサーチによる「レシピサイト/レシピアプリ」に関する調査(2012年11月)でレシピサイト/レシピアプリのなかでよく使うものを回答してもらったところ、「クックパッド」が85.8%と約9割弱を占め、圧倒的1位となった。

 続いて「Yahoo! レシピ」(20.3%/クックパッドと提携・サービス終了済)、「楽天レシピ」(11.1%)、その他「みんなのきょうの料理」「ぐるなびレシピ」「E・レシピ」などとなっていた。先行したサービスならではのレシピ数の多さや使い勝手の良さが、クックパッドの強みとなっているのだろう。

 レシピサイトはユーザーに深く浸透しており、日常生活を豊かにしている。クックパッドの強さは圧倒的で、競合サービスは勝負しづらい状況のようだ。今後の競合サービスや新規参入組の検討に期待したいところだ。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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