レシピ数は楽天が4年間で半数にまで接近中
クックパッドの利用率光る! レシピサイトシェア早わかり
2014年11月17日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
今晩は何を作ろうかと悩むときや、作りたいメニューの調理方法が分からないときなどにレシピサイトを利用するという人は多いだろう。アイデアにあふれたレシピが豊富に並ぶレシピサイトは見ているだけでも楽しいものだが、一体どのくらい使われているのだろう。今回はレシピサイト/アプリのシェアを見ていく。
クックパッドは1998年誕生
クックパッド株式会社が運営する「クックパッド」の運営開始は1998年と、インターネット普及後、かなり早い段階で誕生したサービスの1つだ。ユーザー自身が考案したレシピを投稿し、それに対して他のユーザーが実際に作ってみた際のレポート「つくレポ」を投稿できる仕組みとなっている。
クックパッドには、原稿執筆時点で187万以上のレシピがユーザーの手によって投稿されている。のべ月間利用者数は2014年9月時点で4493万人以上。利用者の75%は女性であり、30代~40代が全ユーザーの半数を占めている。人気レシピが分かる人気順検索などが利用できる有料のプレミアム会員サービスがあり、2013年6月にはプレミアム会員数は100万人を突破している。運営会社は2009年に上場済み。
「楽天レシピ」は、2010年10月に楽天株式会社によってスタート。執筆時点でレシピ数は90万以上となっており、クックパッドの約半数に及ぶ。
楽天レシピの最大の特徴は、レシピを投稿すると50ポイント、クックパッドのつくレポに該当する「つくったよレポート」を投稿すると10ポイントなど、楽天系サービスで使える楽天ポイントがもらえるというインセンティブがあることだ。クックパッドより10年以上も後にできたサービスにもかかわらずレシピ数が多いのは、インセンティブの効果と考えられる。
なお、Yahoo! JAPAN運営の「Yahoo!レシピ」は、2012年6月にクックパッドと提携し、同年9月にはサービスを終了している。
その他、料理系ブログが集まった「レシピブログ」、世界中の家庭料理と出会えるレシピのソーシャルブログ「FOODIESレシピ」なども人気がある。
海外でも、「マーサスチュワートレシピ」「All Rrecipes.Com」「FOODILY」など様々なレシピサイトが利用されている。

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