マイクロソフトは、「モバイルファースト、クラウドファースト」を打ち出している。特に、日本マイクロソフトは今年度の重点施策として「クラウド強化」を掲げており、製品強化や体制強化だけでなくクラウド拡販に向けたパートナー支援策強化にも力を注いでいる。
現在日本マイクロソフトでは、クラウド製品群としてプラットフォームサービスの「Microsoft Azure」、業務効率化アプリケーションの「Office 365」、CRMおよびERP製品群の「Microsoft Dynamics CRM Online」の3つのサービスを用意している。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、これを「クラウド三兄弟」と呼び、それぞれの事業拡大を成長の柱に据える。
「Microsoft Dynamics CRM Online」は
まさにこれからが勝負
その三兄弟の動きをみると、Microsoft Azureは今年2月に国内にデータセンターを開設し、これまでAzureを見送っていた企業や官公庁などにもアプローチ。前年比50%増という実績を達成している。
また、Office 365は前年比2倍以上という導入実績を持ち、日経225の企業の60%が導入。教育分野においては100以上の大学で170万人が利用。教育分野ではGoogle Appsを抜いたという。
これに対して、Microsoft Dynamics CRM Onlineは、まさにこれからが勝負。樋口社長も、「今年はとくにMicrosoft Dynamics CRM Onlineに力を注ぐ」と、クラウド三兄弟の末っ子ともいえるDynamics強化に取り組む姿勢をみせる。
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