チタン定規メーカーが制作した精密造形のUSBメモリー
USB-KINGYOを無理やり前述のジャンルのどれかに押しこむとすれば“ジョーク系USBメモリー”だが、販売価格(1万2500円)からはジョークでは済みそうにない。
結局、USB-KINGYOは、以前このコラムでご紹介した「真空管型USBメモリー」(関連記事)と同じく、これはジョーク系USBメモリーとデザインコンシャス系USBの両方からハイブリッド成長した“リッチ系USBメモリー”と名づけてもいい新しいジャンルなのかもしれない。
そんなUSB-KINGYOは、チタン製の1cm定規を製造販売しているクラフト&デザインショップ「FACTRON」の新企画商品だ。
1cmのチタン定規がいったいどのくらいの人にどの程度役に立つか判断の難しいガジェットアイテムだが、USBメモリーは目的のハッキリした実用商品だ。
素材はジュラルミンの塊を精巧な工作機械で加工し、多少デフォルメされた金魚の外観を削りだしたものだ。金魚のちょうど口の部分にUSBのコネクターがニョキッと飛び出している。
メモリー容量は8GBと64GBの2種類、金魚の種類は筆者の買ったスタンダードな金魚と出目金の2種類がある。
目玉の出っ張り部分のコストか、多少複雑な研磨加工料金かは不明だが、出目金のほうが販売価格は2千円ほど高い。金魚も出目金も極めて金属のクオリティーと工作精度にこだわりのある商品だが、できればUSB接続コネクターは標準で露出する形状ではなく、尻尾を抜き取ったら露出するなどの工夫をしてほしかった。
ご存知のようにUSBコネクターには向きがあり、筆者のデスクトップPCにUSB-KINGYOを挿入したところ、お腹を上向きにしてまさに死んでる金魚のようになってしまった。ちょっと残念だった。
最初のUSBメモリーから容量は1000倍
でも価格はたった3倍!?
日本で初めて登場したUSBメモリー(IBM USBメモリーキー 8MB:2001年1月発表 4800円)から約13年、まさかUSBメモリーが金魚の形で登場するとは、当時は誰も想像しなかっただろう。
「USB金魚」(USB-KINGYO 8GB 1万2500円)の容量の数字は同じ「8」だが、単位はメガからギガの1000倍に……しかし、価格は消費税を含めてもたったの3倍だ。さて、どうする!? (^_^;)
今回の衝動買い
アイテム:USBメモリー 金魚 シャイニーシルバー 8GB
価格:ファクタスデザイン(直販)で12500円(税抜)で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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