米マイクロソフトが、9月30日(米国時間)に次期Windowsとなる「Windows 10」を発表した。
Windows 8.1の後継となるOSだけに、発表前からその名称がWindows 9になるとの見方が強かったが、「9」を飛ばして「10」という名称になったため、業界内ではいくつかの憶測が飛び交っている。
15億人の既存ユーザーに加え、さらに10億人
米マイクロソフトでは、「Windowsの新たな前進を示すものであり、現在、15億人のWindowsユーザーに加えて、次の10億人に対して訴求するものになる」と説明。10という意味が、次の10億人を指していることを強調した。それ以外の説明は、現時点ではないといっていい。
10月1、2日の2日間に渡って来日した米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOも、Windows 10についての名称の意味などには言及しないままだった。
憶測の中には、Mac用OSが「OS X」と“X”(テン)をベースにして進化を続けていることにあわせたもの、あるいはメジャーバージョンアップのリリースが10回目にあたること、Windows 9にした場合には、Windows 95やWindows 98の互換性を保つためにかつてWindows 9*というコードが使用されていた経緯があり、そこで問題が発生する可能性があるために9という数字を避けたといった内容などが流布している。
だが、どれも決定打には欠ける理由だといえる。
ただ、ひとつ確かなのは、この新たなWindowsの名称が、これまでのWindowsの流れから大きな歩みを進めたOSになるとの印象づけには成功しているという点だ。
では、どんな点が大きな進歩なのか?
この連載の記事
-
第215回
PC
「クリエイティブ」に向かうWindows 10とSurfaceファミリー -
第214回
PC
日本企業の変革を象徴、世界最大規模の「Office 365」大型導入 -
第213回
PC
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発 -
第212回
PC
女子高生AI“りんな”は母親思いのカープ女子!? 自分の子供より返事が多いというユーザーも -
第211回
PC
Office 365が3ヵ月無料試用OK、セットアップも支援 - 働き方改革週間締め切りは9月30日 -
第210回
PC
Windows 10企業導入の障害は、WaaS(Windows as a Service)と180日ルール -
第209回
PC
アクア、DMG森精機 - IoTの協業発表が相次ぐ日本マイクロソフト -
第208回
PC
MS SQL Server 2016は、オラクルの牙城をいかに崩すか、PostgreSQLにどう対抗していくのか -
第207回
PC
起死回生の製品になるか? 「Microsoft Dynamics 365」 -
第206回
PC
2096名で挑む大規模ライフハック! - 日本マイクロソフトが掲げる”本来”のテレワーク -
第205回
PC
日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい - この連載の一覧へ