2014年10月1日、米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが、CEO就任以来初めて来日した。
CEO就任前にも来日した経験はあるが、それから数年が経過。久しぶりの来日だ。CEOとしての初来日の24時間を追ってみた。
就任後初となるアジアツアーの一環
今回のナデラCEOの来日は、就任後初となるアジアツアーの最後の訪問国として、日本を訪れたものだ。
中国、韓国、そしてインドという順番で訪問。インド出身のナデラCEOは、1000人を超えるインド現地法人のマイクロソフト社員に出迎えられたという。まさに「凱旋帰国」といった様子だったようだ。
週末をインドで過ごしたナデラCEOは、10月1日午前に東京に到着。CEOとして初来日となる24時間が始まった。
「Office PremiumおよびOffice365 Solo」発表会
まずナデラCEOが向かったのが、東京・日本橋のマンダリンオリエンタルホテル東京。ここで、日本マイクロソフトの樋口泰行社長以下、約20人の役員、リーダーシップチームとミーティング。意見交換を行った後、午後2時45分から始まったコンシューマ向けOfficeの新製品となる「Office PremiumおよびOffice365 Solo」に関する会見に出席した。
日本における製品発表会に米本社CEOが登壇することは従来からあったが、今回のアジアツアーの中で、記者会見の形で報道関係者の前に姿を表したのは、日本だけのことだ。
しかも、米国で行なわれたナデラCEOが出席した「Office for iPad」「Surface Pro 3」といった製品発表記者会見は、冒頭に全体的な方針などを述べるだけで、製品そのものを紹介することはなかった。今回の会見では、ナデラCEOの説明スライドに「Office Premium」「Office Solo」といった個別の製品紹介が含まれ、初めて製品に言及した貴重な会見ともなった。
残念ながら質疑応答の時間は設けられなかったが、会見では日本独自に用意されているOfficeテンプレートを、ナデラCEOがアドリブで補足するなど、日本市場にも深い理解を示している様子もみせた。
記者会見後には、日本のパートナー、顧客などを招いたパーティーが開催され、ナデラCEOは、会場内を巡りながらほぼほとんどの参加者と名刺交換をしたり、握手をして、交流を深めた。
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