2014年2月、サティア・ナデラ(Satya Nadella)氏が米マイクロソフトのCEOに就任してからまもなく1年を経過する。
2015年4月に創業40周年を迎えるマイクロソフトにとって、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏に続く、3代目のCEO。初の米国人以外のCEO就任でもあり、2014年秋にインドに帰国した際には、熱烈な歓迎を受けたという。
日本にも2014年秋に来日し、パートナーなどとの懇親の場にも登場。日本マイクロソフトの社員に対しても直接メッセージを発信し、自らの考え方を示した。
ナデラCEOが誕生してからのこの1年、マイクロソフトからは数多くの製品が発表された。そして、それらはそれまでのマイクロソフトでは考えられなかったものも含まれる。
たとえば「Office for iPad」は、それまでWindowsを主軸にビジネスを展開してきたマイクロソフトにとっては、考えられなかった製品。しかも、それを無償で提供することも明らかにした。さらに、Androidタブレット向けにもOfficeを提供。これも無償で公開する。
そして、クラウドビジネスを加速。パートナーのクラウドシフトを提案するといった動きも積極化させ、クラウド時代もパートナービジネスを主軸とすることを改めて強調した。
さらに、米国時間の9月30日には「Windows 10」を投入することを発表。Windows 8の次の製品名に、「9」ではなく「10」をつけたことでも話題を集めた。
そして、マイクロソフトブランドのタブレットPCである「Surface」においては、「Surface Pro 3」と同時発売が予定されていた8型液晶ディスプレー搭載製品の発売を直前になって中止。差別化ができない製品には厳しい姿勢で対処することも示した。
この連載の記事
-
第215回
PC
「クリエイティブ」に向かうWindows 10とSurfaceファミリー -
第214回
PC
日本企業の変革を象徴、世界最大規模の「Office 365」大型導入 -
第213回
PC
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発 -
第212回
PC
女子高生AI“りんな”は母親思いのカープ女子!? 自分の子供より返事が多いというユーザーも -
第211回
PC
Office 365が3ヵ月無料試用OK、セットアップも支援 - 働き方改革週間締め切りは9月30日 -
第210回
PC
Windows 10企業導入の障害は、WaaS(Windows as a Service)と180日ルール -
第209回
PC
アクア、DMG森精機 - IoTの協業発表が相次ぐ日本マイクロソフト -
第208回
PC
MS SQL Server 2016は、オラクルの牙城をいかに崩すか、PostgreSQLにどう対抗していくのか -
第207回
PC
起死回生の製品になるか? 「Microsoft Dynamics 365」 -
第206回
PC
2096名で挑む大規模ライフハック! - 日本マイクロソフトが掲げる”本来”のテレワーク -
第205回
PC
日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい - この連載の一覧へ