この記事はKORGが販売しているシンセキット「littleBits」を使って、夏休みの自由研究をしてもらうための特集の4回目です。お子様にもご覧いただけるようになっています。これまでの記事と合わせてご覧ください。なお3回目までの記事は以下をご参照ください。
1回目 夏だ! シンセだ! 「リトルビッツ」で遊ぼう!
2回目 シンセの信号(しんごう)ってなに? リトルビッツで音を学ぼう
3回目 ざつおんからかっこいい音まで、リトルビッツで音を出そう!
コントロール信号(しんごう)で「音程(おんてい)」を
制御(せいぎょ)しよう
音が出るモジュールの使い方は、だいたいわかったよね? パワーとスピーカーの間に音の出るモジュールをつないで、てきとうにツマミやスイッチを動かせば、音は出るんだ。
次は、これをほかのモジュールで「コントロール」してみよう。コントロールってえいごだからむずかしいよね。日本語で言うと「制御(せいぎょ)」とか「指令(しれい)」みたいな意味だよ。
「すべてのじょうきょうはコントロールされている」
と言った場合、自分や、だれかの指令どおりに、「状況(じょうきょう)」が、つづけられていることを言うよ。
シンセの場合、指令はコントロール信号で送られる。それには2しゅるいあって、「制御電圧(せいぎょでんあつ)」と「トリガーパルス」があるんだったよね? おぼえているかな(わすれちゃったらここをチェックしてね)?
この信号を出すモジュールを、音を出すモジュールにつないで、どうコントロールされるか、たしかめてみるよ。
キーボードでオシレーターをコントロール
これ、見た目、すっごいわかりやすいよね。キーボードの後ろにオシレーターをつなぐと、ふつうにドレミファソラシドがひけるんだ。
そして「octave」ツマミを回しながら、4オクターブの音域(おんいき)を出している。キーボードは小さなスイッチなので、かなりひきづらいけどね。
これはキーボードからコントロール信号がオシレーターに送られているからなんだ。制御電圧で、音の高さをオシレーターにつたえる。
同時に、トリガーパルスでキーをおしている間だけ、音が出るように指令しているんだ。
コントロール信号と、トリガーパルスの関係はわかったかな? もう少しつづけてみようね。
(次ページでは、「マイクロシーケンサーでオシレーターをコントロール」)