7月17日にマイクロソフトのWindows 8搭載タブレット端末「Surface Pro 3」が発売された。事前情報だけでも魅力的だったので速攻で予約。発売日に入手し、1ヵ月間使い倒してみた。今回は、「Surface Pro 3」の魅力と、あらゆるシーンで使い倒す技を紹介しよう。
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「Surface Pro 3」があれば、新幹線でもバーでもホテルでも仕事ができる |
薄い、軽い、速いの3拍子揃った神端末
2012年10月に初代Surfaceが登場し、Surface Pro、Surface 2、Surface Pro 2と進化。2014年7月にSurface Pro 3がお目見えした。従来の10.6型ディスプレーから12型に大型化したのが特徴で、解像度もフルHDから2160×1440ドットにアップした。
ディスプレーのアスペクト比は3:2と珍しい比率になっている。個人的には、横に細長いよりは3:2の方が見やすいのでうれしいところ。解像度が高いので、ストアアプリを3つ同時にスナップできるのも便利だ。
サイズは幅292×奥行き201.3×高さ9.1mm、重量は800gと薄く、軽い。特にディスプレーが12型と大きめなので、さらに軽く感じてしまう。ボディーはマグネシウム合金で、剛性感は十分。タブレットとして不満なく使いこなせそうだ。
無線LANは802.11a/b/g/nに加えてacにも対応。高速無線LANも利用できる。インターフェースはUSB 3.0端子、microSDカードリーダー、mini DisplayPortを搭載。下面にはカバー用のポートも備えている。カメラはフロントとリアに搭載され画素数はどちらも500万画素と高い。スピーカーはドルビー対応のステレオスピーカーを用意し、マイクもデュアルになった。センサーは、加速度センサーに加えて、ジャイロスクープや電子コンパスを搭載する。
ないものねだりをしても仕方がないが、USB端子が1つだけなので利用するデバイスを厳選する必要がある。また、有線LAN端子も搭載していない。
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マイクロソフトの「Surface Pro 3」 |
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iPad(9.4mm)よりも薄く、画面は一回り大きい |
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3つのアプリをスナップできる |
購入したモデルは5ラインナップ中の下から2番目。現状手に入る製品としては一番安いモデルだ。CPUは第4世代のCore i5 4300Uで動作クロックは1.9~2.9GHz、メモリーは4GB、SSDは128GBを搭載している。OSは64ビット版のWindows 8.1 Proだ。Windowsエクスペリエンスのスコアを計測したところ、CPUが7.4、メモリーとグラフィックスが5.9、ゲーム用グラフィックスが5.4、ディスクが8.15という結果になった。ちなみに、Windows 8.1ではWindowsエクスペリエンス機能がなくなったので、「Winsat」コマンドを利用した。スコアは前モデルのSurface Pro 2とほとんど同じ。大画面化と薄型化を果たしているのだから、維持しただけでも満足いくレベルと言っていい。
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winsatコマンドで、Windowsエクスペリエンスのスコアを計測した |
Surfaceは付属の電子ペンで操作することもできる。ペン自体のデキはいいのだが、ペンホルダーがチープ。速攻で無くしてしまい、撮影のために部屋中をひっくり返すことになった。シールで貼るタイプで一度つけたら動かせない。右側に貼ったら、Surfaceのロゴが隠れてしまった。サードパーティーでもいいから、一刻も早く安価なペンホルダーが発売されることを希望したいところだ。
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タイプカバーに付属するペンホルダーは両面テープで固定する |
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装着すると移動はできないので、貼り付け場所は慎重に決めよう |
気になる価格だが、Surface Pro 3のCore i5&4GBメモリーモデルは12万744円。タイプカバーは1万4018円。スペックだけを考えるならコスパは少々悪く思える。とはいえ、そう感じるのも手にするまで。日常的に使いだせば、満足するはず。
(次ページでは、「カフェなどの飲食店では2Wayスタイルで空気に合わせて」)

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