先月末にGoogleの「ChromeCast」が発売された。Googleの端末というブランドに加え、価格が4600円前後とお手頃なので注目されているようだ。とはいえ、ホームページの「小型のメディアストリーミング端末」という説明だけでは、どんなガジェットなのかわかりにくい。今回は、「ChromeCast」でリビングのテレビを活用するワザを紹介しよう。
「ChromeCast」をHDMI端子に装着!
アメリカでは昨年夏に発売されていたChromeCastだが、日本では5月28日にやっとお目見えした。HDMI端子を備えるドングルタイプのガジェットで、テレビに直接装着して利用する。Wi-Fiも内蔵しており、インターネットやネットワーク上のコンテンツをテレビに映し出すことができる。
ChromeCastの実売価格は4600円前後とリーズナブル。パッケージはコンパクトでスマートなデザインだ。中には、ChromeCast本体とHDMI延長ケーブル、ACアダプター、microUSBケーブルが同梱されている。Wi-FiはIEEE802.11b/g/nをサポートしているが、周波数の対応は2.4GHzのみ。暗号化機能はWEPとWPA/WPA2を利用できる。
本体はテレビに直接装着するが、端子の位置によってはそのまま挿さらないこともあるだろう。その場合は、HDMI延長ケーブルを利用する。また、microUSB経由で電源を取る必要がある。テレビのUSB端子がない場合は、付属のACアダプターを利用することになる。
スマホやPCでセットアップする
ChromeCastには昔ながらの赤外線リモコンのようなものは付属していない。これは、スマートフォンやタブレット、PCなどをコントローラーとして利用するため。スマホの場合はiOSもしくはAndroidアプリをインストールしよう(AndroidアプリのURLはこちら)。
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価格 | 無料 | 作者 | Google, Inc. |
バージョン | 1.5.1 | ファイル容量 | 5.5 MB |
カテゴリー | ユーティリティ | 評価 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 6.0以降 |
Chromecastが起動すると、「セットアップが必要です」と表示される。この状態で、スマホアプリを起動し、初期設定を行なう。まずはWi-FiでスマホとChromecastを接続。Chromecastに利用するWi-Fiの情報を設定し、ネットワーク経由で接続し直す。やや面倒だが、最初だけの操作なので頑張ろう。ちなみに、複数のChromecastが部屋の中にあっても、識別コードで使い分けることができる。
スマホで操作して大画面テレビに動画を流す
スマホからChromecastに映像を表示するには、アプリの対応が必要になる。Googleのホームページでは、「YouTube」や「Google Playムービー」「Google+フォト」を始め、「Plex」や「RealPlayer Cloud」など12種類の対応アプリが紹介されている。ドコモが運営している定額動画配信サービス「dビデオ」もサポートしているのがユニークだ。また、近日中にはauの有料動画配信サービスの「ビデオパス」にも対応する予定。
例えば、YouTubeの場合は、メニューからChromecastのアイコンをタップすれば、再生が可能になる。再生中は、スマホ上の再生は止まり、テレビ側で再生がスタートする。この状態で、一時停止や先送りも行なえる。しかし、スマホからストリーミング再生しているわけではない。Chromecastがネットに接続して再生しているのだ。その証拠に、テレビで再生したまま、ほかのアプリを利用できるどころか、YouTubeアプリを終了させることもできる。
スマホではそこそこ見られる画質でも、大画面テレビだと荒くなってしまうことが多い。できるだけ高画質の動画を再生するようにしよう。動画検索をする際、キーワードに「HD」を追加しておくと、高画質動画を見つけやすい。
(次ページでは、早くも続々リリースしているChromecast対応アプリを紹介)

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