過酷な環境にも負けない! 14型ノート「Dell Latitude 14 Rugged Extreme」レビュー 第1回
米軍の調達規格「MIL-STD」を超えるテストを通った14型クラムシェル
米軍規格パスの「Dell Latitude 14 Rugged Extreme」はまさに最強ノートPC! (2/3)
2014年07月11日 11時00分更新
さすがの軍隊規格準拠、ゴツい外観がたまらない!
Dell Latitude 14 Rugged Extremeは、軍用の調達規格であるMIL-STD-810Gのほか、IP-65の防水および防塵、電磁干渉のMIL-STD-461F、ANSI/ISA.12.12.01の危険区域での使用など、様々な標準規格の認定を受けている。これらの認定テストはすべて独立系検査機関に依頼して実施されたという。
具体的にテストの例を挙げれば、運搬時約1.8/1.5/1.2メートルから78回の落下、起動時約90センチからの落下、雨吹付、塵吹付、砂吹付、振動、衝撃、湿度、爆風、太陽光照射、高温、温度変化、冷凍/解凍など。列挙するだけでも、かなりの過酷さがうかがえるだろう。
実際に本体を目の当たりにすると、その分厚いアタッシュケースのような外観には圧倒的な説得力が感じられる。黒で統一した筐体の素材には、フレーム部分に強固なマグネシウム合金、非金属部分に耐衝撃ウルトラポリマーを使用し、圧縮ガスケットによる密閉構造を採用する。インターフェース類は防水防塵のカバーでしっかりと保護されており、スライド式のロックをかければまず外れない。前面にはハンドルが用意されているため、持ち運びに役立つだろう。
試用機にはCore i5-4300U(1.9GHz)が搭載されているが、CPUはCore i3やCore i7も選択できる。メモリーは標準16GBと大容量で、ストレージは最大512GBのSSDを搭載可能だ。OSはWindows 8.1 Pro UpdateとWindows 7 Professionalの選択式。さらにオプションとして、GPUにGeForce GT720Mを搭載できる。軍用の3Dシミュレーターや設計ソフトを動かしたり、用途は格段に広がるだろう。無線通信機能はIEEE 802.11acに対応。ユーザーの目的に応じてあらゆる場面に対応できるよう配慮されており、頑強さだけではなく基本スペックにもこだわったPCだと言える。
ディスプレーは14型で、光の反射を抑え、屋外でも利用可能なダイレクトビュー方式を採用している。抵抗膜式タッチスクリーンのため、低温環境などでグローブをつけた状態でも操作が可能だ。タッチ時の圧力に反応する方式のため、少し力を入れてタッチしてやる必要があるが、反応自体はかなりスムーズで、不自由を感じる場面はなかった。本体左側面にスタイラスを格納しており、そちらを使ったタッチ操作もできる。なお、抵抗膜方式はシングルタッチにしか対応しないため、ピンチやスワイプなどの一部タッチ操作ができないことには注意したい。
キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチおよびキーストロークは十分確保されていて、筐体が分厚く大きいだけにパームレストも広い。安定感のある心地よい打鍵感を実現しているのだが、キー間の距離がこころもち広すぎる印象もあった。右半分の一部キーにテンキー機能が割り振られており、Fnキーと同時にタイピングして利用できる。また、四段階に光るバックライトを搭載しているが、これについては後述する。
バッテリーは最大65Whrの6セル リチウムイオンバッテリーで、最大14時間駆動をうたう。実際に数日使ってみたところ、バッテリーの減りは1時間で数%ほどと非常に緩やかで、ほとんど充電は必要なかった。また、9セル/97Whの大型バッテリーもオプションで用意している。
(次ページ、「バックライトが4色に! セキュリティも充実 」に続く)
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