キーボードがないタブレット型のWindowsで、何気に面倒なのがパスワードの入力だ。ウェブサービスなどのパスワードであれば、ログイン時の手間を軽減するためのフリーソフトなどがあるのだが、端末へサインインする際にはかならず手入力する必要がある。
Microsoftアカウントと関連付けしている場合、同アカウントに複雑なパスワードを指定していれば、毎回タブレットを開くたびに面倒な文字入力をしなければならない。Windows 8.1には、そうしたサインイン時の負荷を減らすための工夫が施されている。
パスワード入力方法は3つある!
パスワード入力について、3つの入力方法から選択できる。3つのうち、初期設定されているのが「パスワード」。Microsoftアカウントで利用するものと同じ文字列を入力する必要がある。入力する手間はかかるが、記号や数字など織り交ぜて、見破りにくくすることができる。
これに加えて、手軽にサインインできるように「PIN」と「ピクチャパスワード」が選択可能。「PIN」は4桁の数字を入力するというもの。サインイン時にタッチキーボードよりもボタンサイズが大きく押しやすい10キーが表示され、すばやく入力できる。手軽だが、桁数が少なく見破られやすいという弱点がある。
最後は「ピクチャパスワード」だ。Windows独自のサインイン方法で、画面上に設定した画像を表示させ、輪郭をなぞるなど指の動きをパスワードの代わりにすることができる。手軽かつ、他人に見破られにくいという上記2つの方法のメリットを併せ持っている。
Microsoftアカウントでサインインしている場合は「パスワード」が設定済みとなっているはずだ。ここでは、PINとピクチャパスワードに重点を置いて解説する。
4桁の数字をパスワードの代わりに設定する
「PIN」
PINの設定はサインインオプションから。Microsoftアカウントが登録されている場合にはすぐに利用可能だが、ローカルアカウントの場合は事前にパスワードを設定しておく必要がある。PINを追加すると、以後はロック画面でのパスワード入力にテンキーが表示されるようになる。
画像をなぞってサインインする
ピクチャパスワード
ピクチャパスワードは、画像をなぞる軌跡をパスワードの代わりにしたサインインの手段だ。軌跡は自由に設定できるわけではなく、直線か円の2種類のみ。
ただし、必ずしもきれいな図形を書かなくてはならないというわけではなく、軌跡の始点と終点がしっかりしていれば、ある程度あいまいに書いても認識されるようになっている。3つの軌跡を順に登録し、その通りになぞることでサインインできるようになる。
(次ページに続く、「そもそもパスワードの入力機会を減らしてみる」)
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