グーグルは6月12日、ビジネスユーザー向けの店舗情報管理サービス「Google マイ ビジネス」を発表した。本日から提供を開始する。
Google検索、マップ、Google+に表示される店舗の情報を「Google マイ ビジネス」の画面から一元管理できる。検索画面には店舗側が入力した住所情報のほか、店舗の写真、営業時間、Google+の最近の投稿なども表示されるようになるため、情報も正確だ。
管理画面からは写真・投稿・プロフィールの表示回数、フォロワー数(性別、出身国、年齢層)などの統計情報のほか、食べログやライブドアなど提携企業のクチコミも閲覧・管理でき、アナリティクス・AdWords Expressを利用している場合はそちらも管理できる。ハングアウトによる配信やビデオチャットにも対応する。
すでにビジネスオーナー向けのGoogle プレイスやGoogle+ ダッシュボードを利用している場合は、自動的に「Google マイ ビジネス」へのアップグレードが実施される。これは、色々なサービスあって分かりにくいというユーザーの声を反映した結果だという。
また、スマートフォンでは「Google マイ ビジネス」アプリがGoogle playからダウンロード可能だ。iOSアプリは近日公開。
サービス開始の背景には、ウェブサイトを持たない店舗や中小企業へのプレゼンスの提供という意図がある。Our Mobile Planet 2013の調査によると、スマートフォンユーザーの89%が携帯端末で地域情報を検索した経験があり、79%がその情報をもとに、店舗への問い合わせや実際の訪問など、なんらかの行動を起こしているという。一方でGoogleの調査では、日本の中小企業割合は99.7%、中小企業のウェブサイト保有率は24%と、4分の1にも満たないとする結果が出ている。それらの調査を踏まえ、「世界中の情報を整理し、アクセスできるようにする」グーグルのミッションの一環として、中小企業や店舗をサポートするサービスを開発したのだそうだ。