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REDEFINEは成功したか?EMC WORLD 2014レポート 第5回

Data Lakeは保存ではなく、プロセス課金のモデルへ

とことんオープン!Cloud Foundry戦略をマリッツCEOが語る

2014年05月09日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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「EMC WORLD 2014」2日目の基調講演に登壇したのは、米Pivotal CEOのポール・マリッツ氏だ。IBMやHPまで巻き込んだCloud Foundryのオープン戦略や、ビッグデータの溜まり場である「Data Lake」の構想などPivotalの最新動向と戦略が披露された。

ニューエンタープライズのためのPivotal

 EMCやVMwareのソフトウェア資産や人材を引き継ぎ、第3のプラットフォームを担うプレイヤーとして名乗りを上げたPivotal。VMware CEOのパット・ゲルシンガー氏に続いて登壇したPivotal CEOのポール・マリッツ氏は、ビジネスの価値を生み出す第3のプラットフォームへの移行は大きな“チャンス”であるとともに、既存の価値観を破壊する“脅威”でもあると指摘する。

Pivotal CEO ポール・マリッツ氏

 改めて、Pivotalはなぜ生まれたのか? これは第3のプラットフォームを構築するための選択肢が、エンタープライズになかったからだという。「(第3のプラットフォーム)パイオニアであるGoogleやFacebookはアプリケーションを作り、データを収集し、分析をかけるというサイクルを繰り返すことで、新しいビジネスモデルの価値を生み出している。だが、コストや人材の面で一般の企業が同じようなことを行なうのは難しかった」(マリッツ氏)。

Pivotalによってアプリケーションの開発、データの収集、分析というサイクルを回す

 しかし、クラウドの登場でコンピューターやストレージが安価に利用できるようになり、優れたオープンソースソフト(OSS)が台頭。これらをEMCやVMwareの実績のある技術・製品とパッケージ化することで、エンタープライズでも、Webジャイアンツと同じサイクルが回せるようになるという。そして、実際のPivotalの出資元であるGEは、冷蔵庫からジェットエンジンまで自社のあらゆる製品にセンサーを取り付け、IoT(Internet of Things)を前提とした新しいビジネスの価値創造に取り組んでいる。

Cloud Foundryのオープン性がもたらすメリット

 では、昨年からスタートしたPivotalの道程は、今年どこまで進んだか? まずインフラに関しては、EMCとVMwareの技術で構築されたIaaSはもちろん、AWSやOpenStackなどが選択でき、“21世紀のメインフレーム”として利用できる環境が整ったという。そして、そのインフラの上に載る“クラウド上のLinux”となるのが、クラウドOSの「Cloud Foundry」だ。

クラウド上のLinuxともいえるCloud Foundry

 Cloud Foundryについてマリッツ氏が強調したのが、とことんオープンであること。「インフラがロックインされていないのに、その上でロックインがあってはいけない。1年間注意深く検討し、IBMやHP、SAP、Rackspaceなどが参加するエコシステムで進めることにした」(マリッツ氏)。これはオープンソースからエコシステムを構築したLinuxから学んだ動きだという。

 また、「Pivotal CF」と呼ばれるPivotal版のCloud Foundryディストリビューションも開発した。これはオンプレミス用の「vSphere」とクラウドサービスの「vCloud Hybrid Service」をコアに、開発者用のAPI、共通サービス(ルーティングやロギング、IDやパフォーマンス管理、オートスケールなど)、さらにエコシステムを前提としたアプリストアなどを組み合わせたものだ。あくまでCloud Foundryをかつぐプレイヤーとしての役割に徹するというのが同社の姿勢だ。

Pivotal版のCloud Foundryディストリビューションである「Pivotal CF」

 こうしたCloud Foundryのオープン戦略により、アプリケーションは高い可搬性を得ることができる。「Cloud FoundryのインスタンスをAWS上で動かすことができるようにした。IBMはCloud FoundyがBlue MIXサービスの中核となると発表している。今年中に、すべてのクラウドプロバイダーで、Cloud Foundryが共通のレイヤーになる」(マリッツ氏)。

 マリッツ氏が語ったユーザーメリットはアプリケーションやサービスの開発者に向けたモノだ。「Ruby on Railsでも、Node.jsでも、Springでも、好きな言語を作ったモダンアプリケーションをクラウド上で簡単に使える。ドラッグ&ドロップすれば、パッキングやインフラへのマッピング、仮想マシンのポジショニングなどを自動的にやってくれる」(マリッツ氏)という世界だ。また、アップストアを用いることで、さまざまなクラウドで動作するCloud Foundryアプリケーションを外販できるという道筋も生まれる。こうしたオープン性を顕示したマリッツ氏は、「AWSは素晴らしいことをやっているが、やはり専用のシステムだ。こちらは誰でも参加できるエコシステム。業界的にもこちらが正しい」とAWSを名指しで牽制した。

(次ページ、Data Lakeはプロセスノードごとの課金へ)


 

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