REDEFINEは成功したか?EMC WORLD 2014レポート 第6回
日本のビジネスイベントとちょっと違った雰囲気を味わう
EMC WORLDの展示会場に学ぶ米国流ITイベントの作り方
2014年05月13日 06時00分更新
TECH.ASCII.jpのオオタニがEMC WORLDに参加するのも、今回で3回目になるが、今まで書いてきた記事は基調講演やセッションのレポートがほとんどで、展示会場を紹介したことがない。ここでは“まさに米国ならでは”という華やかな展示会場の模様を紹介する。
米国のイベントの展示会場ってこんな感じ
EMC WORLDの会場となっているのは、ラスベガスの目抜き通りであるストリップに面したTHE VENETIANとTHE PARAZZOという巨大なホテルの間に位置するイベント施設。地図を見ると「VENETIAN/PARAZZO CONGRESS CENTER」と「SANDS EXPO」となっている。1万人規模の聴衆が入れる広さを持っているイベント施設は、さすがの米国でもそれほど存在してないようで、大規模なITイベントはこのSANDS EXPOかサンフランシスコの「MOSCONE CENTER」で行なわれる(……と、ほかの記者の人が言っていた)。PARAZZOに滞在しているわれわれ記者は、会場とホテルの間を一日何往復もすることになる。
さて、オオタニの記事だけ読んでいるとセッションばかりのように見えるが、EMC WORLDでは、広大なイベントスペースを活かした「SOLUTION ARCADE」という展示会が行なわれている。EMCの各製品を紹介するブースはもちろん、VMware、Pivotal、RSAなどのいわゆるフェデレーション(連合)のブース、シスコやブロケードなどのパートナーブースがところ所狭しと並んでいる。各ブースとも気合いの入っているので、写真で見てもらいたい。
と、このように会場では、車やバイク、ゲーム機が並び、スマホのスナップとツイートを想定したパフォーマンスや奇妙な展示物があちこちで披露されている。正直、「製品と全然関係ないやん!」と思うところもけっこうあるのだが、お祭りのように、主催者側も、参加者側も楽しんでいる。もちろん、見るからにお金もかけているし、豪華プレゼントやノベルティの効果もあるが、ブースでの盛り上げ方がとてもうまい。結果的に、セミナー聴講や名刺やリード獲得につながっているように見えた。
対して、日本のビジネス系イベントは、やたら堅苦しく、ブースに立ち寄りにくい。コンパニオンのお姉さんが、バーコードリーダーを持って待ちかまえる一方、ブースで立っている人には“聞かれたら答えます”的なサラリーマンのお勤め感が漂う。正直、声をかけずらいのが事実だ。今回、改めて海外ベンダーの展示会をブラウズし、「真面目なことを楽しくやる」このノリを少し見習ってもいいかなと思った。
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