背面パネルの交換で端末の動作も連係する「Other Half」
周辺機器向けの仕様のオープン化も重視
――背面パネルを交換すると、ソフトウェアの動作自体も変更できる「Other Half」でパートナーを発表しました。こちらも差別化となりそうですね。
「Angry Birds」のRovio Entertainment、フィンランドのファッションブランドMakia Clothingと提携し、Other Halfのコンセプトをデモする。ブランドや企業はOther Halfのカバーを作成し、ファンはそれを端末に接続すると、画面全部を使ってコンテンツなどがプッシュされる。不動産ビジネスのようなものだ(笑)。
物理的な力は大きい。FCバルセロナのファンなら、携帯電話のカバーでそれを示すことができる。それだけでなく、プラスティックカバーにはNFCタグが入っておりこれを端末を接続すると、ソフトウェア側でもブランディングできる。ファンは画面上に表示される試合情報や選手情報、グッズ販売などのコンテンツを楽しむことができる。これはブランドにとっておもしろいアイディアになると確信している。
まずは2社と共同でコンセプトを開発し、示していきたい。同時に、他のブランドとも話を進めている。
それだけではなく、電力とデータ接続のためのピンの技術仕様も公開しているので、ハードウェア開発者は3Dプリンターで作成できる。すでにキーボードや無線チャージャーが制作されている。このように、Jollaはソフトウェア、それにハードウェアもオープンで、企業やブランドにもオープンなビジネスモデルを持つ。
――3年後、Jollaはプラットフォームベンダーになっている?それとも端末ベンダー?
我々の強みはソフトウェアにある。デバイス事業はとても厳しい。規模の経済のメリットを得られるレベルに到達するのは非常に難しい。一方で、デバイス側で今後も我々にしかできないおもしろいこともやっていきたい。Jollaを投入したのは、Sailfish OSでどんなことができるのかを市場に見せることが最大の目的だ。
プラットフォームを主軸としたい理由は、デバイス事業はリニアにスケールするが、OSはそれをはるかに上回ってスケールできるから。少人数で大きな利益をあげることが可能だ。
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