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香港でもJollaのスマホが! 8月12日に発売へ

2014年08月01日 17時00分更新

文● 末岡洋子

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 フィンランドのJollaは7月31日、香港のオペレーターである3 Hong Kongとの提携を発表した。8月12日に香港でJollaのスマートフォンが発売される。Jollaは地元フィンランドではオペレーターと提携して展開しており、欧州ではSIMフリー版を直販形式で入手できる。アジア地区ではインドの大手ショッピングサイトと提携をしているが、3 Hong Kongはアジア初のオペレーターとなる。

MeeGoの流れをくむ、Jollaのスマートフォンがまずは香港からアジア上陸

 JollaはモバイルOS「Sailfish OS」およびSailfish OSを搭載したスマートフォン「Jolla」を開発する新興企業だ。Nokiaのデバイス事業(元Microsoft)が米Microsoftと提携してスマートフォン戦略を「Windows Phone」に変更する前に、Intelと進めていた「MeeGo」の開発チームが独立して立ち上げた経緯を持つ。

 社名と同名のスマートフォン、Jollaは2013年11月末にフィンランドで販売を開始、フィンランドでは現地のオペレーターであるDNAと提携している。Sailfish OSは2月にバージョン1.0をリリースしている。

 Jollaは1.4GHz動作のデュアルコアチップを搭載、4.5型IPS液晶(540×960ドット)、8メガピクセルカメラ、RAM 1GB、LTE対応などのスペックを持つ。ジェスチャーベースの直感的な操作、マルチタスクなどを特徴とし、Androidアプリケーションも動く。Other Halfとしてチップを装着したカバーをつけることで外見とソフトウェアの両方からのカスタマイズが可能という独自の特徴も持つ。欧州では349ユーロで販売されており、iPhoneやGALAXYシリーズの最新機種と比較すると200~300ユーロ安い。

香港で販売されるのはLTEにも対応したモデル

 3 Hong Kongは香港の複合企業Hutchison Whampoa傘下Hutchison Telecommunications Hong Kongのオペレーター事業。”3”(スリー)ブランドで展開しており、GSM、3G、それにLTEサービスを展開している。3 Hong Kongのウェブサイトでは“独占的”となっている。8月12日に発売としているが、価格は発表していない。3 Hong Kongは12日夜に「Jolla Experience Night」として体験イベントを開催する予定だ。

 Jollaは立ち上げ当初から中国などアジア地区に展開する予定を持っていた。香港には以前からオフィスを構えており、中国では2012年7月に中国最大のモバイルショップチェーンのD.Phoneとの提携を発表している。インドのSnapdealとは7月18日にJollaスマートフォンの販売で独占的な契約を締結したことを発表しており、7月25日には中央アジアのガザフスタンでも提供を開始したところだ。

 Jollaは自社でスマートフォンを作成するほか、Sailfish OSのライセンスもビジネスモデルとしているが、現時点ではOEMに関する提携は発表していない。


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