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「DSC-RX100M2」—外付けフラッシュでさらに使い倒す

2014年03月27日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、モデル:姫乃たま(@Himeeeno

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外付けフラッシュを使ってみた

 DSC-RX100M2は、フラッシュを内蔵しているが、気合いを入れて撮影する場合は非力だ。

 そこで活用したいのが、アクセサリーとして用意されているフラッシュ群で、「HVL-F20M」「HVL-F43M」「HVL-F60M」の3製品が用意されている(2014年3月現在)。初心者の方でも、HVL-F20Mをひとつ持っておくだけで、周囲の壁などにフラッシュ光を反射させて間接光を被写体にあてるバウンズ撮影が可能になり、撮影の幅が広がる。

使う人はよく使う、マルチインターフェースシュー。外付けフラッシュを装着するだけでも撮影の幅が広がる

 で、DSC-RX100M2に合わせてこれら現行のフラッシュを利用すべきなのだが、筆者のメインカメラが「α900」であること、アクセサリーシューの規格が異なっているほか、手持ちのフラッシュは「HVL-F20AM」と「HVL-F58AM」なので、今回はシューアダプター「ADP-MAA」、オフカメラシュー「FA-CS1AM」、オフカメラケーブル「FA-CC1AM」を使用した。

 また、DSC-RX100M2でオフカメラケーブルを使って、カメラとフラッシュを離して撮影したい場合、ADP-MAAとFA-CC1AM、FA-CS1Mが必要になる。なおHVL-F60Mなどの入力端子を備えるタイプだと、FA-CS1Mは不要だ。

シューアダプターADP-MAA、オフカメラシューFA-CS1M、オフカメラケーブルFA-CC1AMを取り付けないと、HVL-F20AMを使用できない環境下にあるわけだが、まぁ見た目が面白いので良しとしている。ホールドしやすいのも◎

HVL-F58AMとソフトボックスを使用した場合は、なんだかよく分からない装置な雰囲気になる(笑)

 さて、フラッシュ装着時の仕様を見てみよう。まずHSS(ハイスピードシンクロ撮影)に対応する点はGoodだ。HSSは、フラッシュ発光を細かく繰り返すことでライト照明に近い状態を作り出し、カメラのシャッタースピード全域でフラッシュ撮影を可能にするものだ。

 ただし、ADI調光非対応/P-TTL調光対応、ワイヤレスには非対応。そのため自由度はだいぶ低いので、外付けフラッシュはあまり考えなくてもいいんじゃないかというのが率直な感想だが、αシリーズにランクアップしても使い回せるHVL-F20Mからトライしてみるといいだろう。また、内蔵フラッシュもHSSに対応しており、外付けフラッシュと同様に1/2000まで対応。そのため、正直なところ人物以外の場合だったら、内蔵フラッシュでもいい印象だ。

内蔵フラッシュでのHSS。左がフラッシュをオフ、右がフラッシュをオン。露出は手の平ベース(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)

まずは軽い逆光状態でフラッシュなし。曇りの場合、DRO/オートHDRを「AUTO」にしておくとフラッシュが必要ないケースが多々ある(サムネイル画像をクリックすると、3648×5472ドットの画像が表示されます)

フラッシュをHVL-F58AMに変更して、ソフトボックスを付けた状態でHSSのもの。意外とアリな感じで、もう少し設定を詰めるといい感じな印象。ただDSC-RX100M2のフットワークの軽さを粉砕するので、ここまでやる必要はない気も(サムネイル画像をクリックすると、3648×5472ドットの画像が表示されます)

順光の状態でフラッシュ光を少しかすらせてみたところ(サムネイル画像をクリックすると、3648×5472ドットの画像が表示されます)

もうひとつ、物撮り用にいいかもと考える人がいそうなので、アンブレラにセットしてみた場合(ソフトボックスでもいい)。ワイヤレスが使用できないので、取り回しがネックとなるが、固定撮影ばかりなら物撮り用としてもDSC-RX100M2はいい案配(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)

アンブレラ使用時のグラデーションは上記の通りで、20×20×20cmあたりまでの物体までならよさそうな感じ(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)

2014年掲載のASCII.jp用記事には、撮影にDSC-RX100M2を使っている。光源はフラッシュであったり、ハロゲンライトであったりだが、特に困っていない(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)

 DSC-RX100M2は、High ISO対応で、DRO/オートHDR機能などを備えるため、ぶっちゃけたところ、日中にフラッシュを使用ことは少ないと思う。被写体のアイキャッチ用に弱く発光させる程度でよく、スナップ用として納得できるだろう。一方夜間の場合は、DSC-RX100M2が結構“遊べる”ため、内蔵フラッシュよりも光量の多い外付けフラッシュがあると重宝する。

HVL-F20AM+後幕シンクロでシャッター速度1秒にしてみたもの(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)

HVL-F58AM+後幕シンクロ。1/8発光(サムネイル画像をクリックすると、5472×3648ドットの画像が表示されます)


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