ウェアラブル端末も積極的に展開
日本市場はキャリアとの協力で新製品を投入する
――ミッドレンジとローエンドはどうでしょうか? 特に低価格帯は、今年のMWCの大きなトピックになっています。
ここでは、新しい顧客に日常で使えるものを出していく。機能に一貫性があることが大切だ。慣れていないない機能をたくさんもりこんでコンシューマーを驚かせるのではなく、慣れ親しんだものを入れて、他のLG端末も試してみようという気になってもらうことが大切。
LGのスマートフォンは使える、使いやすいと思ってもらうために、学習曲線が低くなるよう工夫している。今年はすべての端末に一貫性をもたせていく。LG端末に慣れたユーザーは、使い方を知っているので、次もLGを選んでいただけるだろう。このレベルで大切なことは、日常生活に使える端末、かつライフスタイルに貢献する端末だと思っている。
LGスマートフォンの魅力は、スマートフォンでやりたいと思っていることができて、もし無い場合は「Google Play」から入手できることだ。
――ウェアラブル戦略はどうでしょうか?CESで初のウェアラブルを発表しました。
CESで「Lifeband Touch」を発表した。タッチ画面を持つウェアラブル端末としては先駆けといえる。タッチが最大の特徴だが、5~7日使えるバッテリー持続時間も魅力だ。フィットネスに加えて、他の情報も得られる。スマホと連携用の特別なアプリを用意する。ローンチは間もなくの予定だ。
ウェアラブルではLifeband Touchに加えて、スマートウォッチも2014年内に提供したいと思っている。
――日本市場の戦略について教えてください。G Pro 2は日本でも登場するのでしょうか?
日本市場はとても難しい。コンシューマーがとてもユニークで、キャリアが強い。たとえば防水機能。NTTドコモはすべての端末に防水を望んでおり、我々も対応した。今後は防水機能をグローバル製品にも入れていくかもしれない。
韓国で展開しているものをそのまま日本で、というわけにはいかない。日本のユーザーにはカスタマイズ性の高い製品が必要だ。今後もキャリアと協業し、日本のコンシューマーが望んでいるものを提供する。
G Pro 2の日本展開も、もちろん望んでいる。現時点では発売日などの計画はないが、キャリアの要求があれば日本で販売したい。
SIMフリーの市場ならば、コンシューマーに直接販売できる。しかし、日本、韓国、米国では無理。どんな端末が求められているのかをキャリアが我々に伝えることになる。欧州では事情が変わり、SIMフリーが普通。LGはコンシューマーが何をほしがっているのかを理解できる。このように、市場にあわせてビジネスモデルを柔軟に合わせる必要があり、LGはこれを得意としている。
――スマートフォン以外にもさまざまな家電製品を持ちますが、これらとの連携や統合は?
すべてのLG製品とシームレスに連携する必要はないと思っているが、テレビ、タブレット、スマホ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの主要な製品では実現していく。それにあたり「homechat」アプリを用意した。これを利用して、1つのアプリで対応するすべてのLGデバイスにアクセスできる。
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