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日本上陸(?)のスマホも続々発表! MWC 2014レポ第14回

インテル、モバイル向け新プロセッサを発表 今年は成功する?

2014年02月25日 18時55分更新

文● 塩田紳二

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 インテルはMWCにおいて、次世代のスマートフォン向けプロセッサ、MerrifieldとMoorefieldを正式発表した。また、同時にLTEモデムチップの発表やAtomプロセッサを用いるスマートフォン製造に関わる企業などについても触れた。

64bit版Androidが動作しているプロトタイプを取り出したが、実際の操作はしなかった

4コアのMerrifieldと8コアのMoorefield
スマホ向けプロセッサは予定通りに進行中

 MerrifieldとMoorefieldは、22nmプロセスで製造されるスマートフォン向けのAtom Socプロセッサ。マイクロアーキテクチャは、すでに登場しているBay Trailと同じだが、SoCとしての構成がよりスマートフォン向けになっている。また、64bitモードを搭載しており、今後の登場が予定されている64bit版Androidにも対応するようだ

バルセロナのプレスカンファレンスに登場したインテル社長のレニー・ジェームズ氏

 Bay Trailでは、すでにHPが64bit版Windowsを搭載したタブレットを発表しているが、スマートフォン向けでは64bit版AndroidなどのOS側の対応がまだなので、現時点ではあくまでも予定になる。

 Merrifieldは4コア、Moorefieldは8コアというのが最大の違い。Merrifieldは今年前半、Moorefieldは今年後半の出荷の予定で、開発が進んでいる。型番はそれぞれ「36xx」「38xx」となる予定。また、2014年内には3Gモデムを搭載したSoFIA 3G(コード名)が登場する。

今年登場するスマートフォン向けのAtomプロセッサであるMerrifieldとMoorsfieldを発表

 また、これに合わせモバイルモデムチップとして、「LTE 7260」を2014年第2四半期に投入する予定だ。こちらはLTEカテゴリ6に属する製品で最大300Mbpsの通信が可能であり、30以上のバンド(周波数帯)に対応する。

今年登場する次世代のLTEモデムは、最大300Mbps(LTEカテゴリ6)で、30以上の周波数帯に対応する

LTEモデムに関しては、ASUS、DELL、lenovo、Samsungが対応をコミット。さらにモジュールメーカーとしてはHUAWAI、SIERRA Wireless、Telitが参加

 もっとも、これらの製品については、これまでにインテルがなんらかの形で説明していたり、情報のリークがあったものであり、特に大きな方針変更はないという見方もできる。ちなみに2014年末には、14nmプロセスで製造されるCherry Trailや2015年中程に登場するBroxtonなども現時点では予定通りのようだ。

2014~2015年にかけてのスマートフォン向けプロセッサのロードマップ。今年末には、14nmのCherry Trailが登場するなど、予定は大きく変わっていないようだ

Atomベースのスマホ開発におけるパートナーを公表
数々の挫折を乗り越え、今度こそ成功する?

 説明会では、さらに、Atomプロセッサなどを使って、製品を開発する企業との提携についても発表を行なっている。パートナーとして発表されたのは、ASUS、DELL、Lenovo、Foxconnなど。それぞれ、単年度の契約ではなく、複数年の契約になっているという。

ASUSやDELL、lenovoなどとタブレット、スマートフォンでのパートナー契約を複数年で行なった。また、このパートナーには企業からの製造受託を行うFoxconnも参加。Foxconnに製造を委託するElaCarte(飲食店の注文用端末のメーカー)、Fuhu(子供向けのタブレット製造メーカー)なども“Virtual Partner”として参加するという

 なぜ複数年というと、過去の経緯があるからだ。MWCでインテルは過去に2回、携帯電話に関わる大きな発表を行なっている。1つはNokiaとの提携で、もう1つはNokiaの持つMaemo(LinuxベースのOSでこれを搭載したスマートフォンも出荷された)と、Intelが推すMoblinとマージしたMeeGoの発表である。

 とはいえ、その結末は皆の知るところ。NokiaはMeeGo端末を1機種だけ出したものの、Microsoftと提携し、ARM系であるQualcomm製プロセッサを使うWindows Phoneにシフトしてしまい、さらにはMicrosoftによる買収も決まっている。また、インテルは最初のスマートフォン向けプロセッサであるMoorestownによるスマートフォンの共同開発をLGエレクトロニクスと行なうとしていたが(関連記事)、こちらも結局、実際の製品が出ることはなかった。

 こうした背景があるため、アリバイ的に1つ製品を出して終わりという単年度の契約ではなく、複数年の契約を今回のパートナーと結んだとみられる。

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