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Apple Geeks 第133回

アップル、iOS 7「FaceTimeオーディオ」の狙いとは?

2013年11月29日 21時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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FaceTimeオーディオの使いかた

 FaceTimeオーディオは、従来の映像と音声によるビデオ通話サービスから音声のみを独立させたサービスと考えていい。発信/着信両方にiOS 7以降がインストールされているデバイス間で利用でき、通信キャリアに支払う費用以外のコストは発生しない。無線LANは必須とされず、3G/LTE回線を使用できるのでVoIPサービスとしても利用できる。Apple IDとヒモ付けられているメールアドレスまたは電話番号が発信の目印となる点は、ビデオ通話サービスと同じだ。

 LINEやSkypeなど無料音声通話サービスはいくつかあるが、FaceTimeオーディオは先行サービスに比べ高音質だ。相手の声をはっきり聞き取れるだけでなく、周囲の音まで聞こえてくるほど情報量が多い。しかも遅延がわずかで、VoIPにありがちな"独特の間"が少ない。これは、音声コーデックに採用された「AAC-ELD」の効率の高さによるものと考えてよさそうだ。

 何より、iOS標準の機能として提供されていることがポイントだ。話したい相手がiOS 7導入済の端末を所有していることを確認できていればよく、アプリのインストールを強制する必要もない。

 使い方もカンタン。「連絡先」で話したい相手の情報画面を表示し、「FaceTime」項目にある電話ボタンをタップするだけだ(カメラボタンをタップするとビデオ通話)。相手の画面には「FaceTimeオーディオ」と表示され、話中に使用できるボタンが少ないことを除けば、キャリアの電話とまったく同様に利用できる。

FaceTimeオーディオで通話を開始するには、「連絡先」に登録した相手の情報画面にあるFaceTimeオーディオのボタンをタップする

 家族など頻繁に通話する相手は、「よく使う項目」に登録しておくといいだろう。「電話」の「よく使う項目」タブを表示して右上の「+」ボタンをタップ、登録したい相手を選択して情報画面で電話番号やメールアドレス(FaceTimeに使用されるもの)をタップ、現れた画面で「FaceTimeオーディオ」を選択すればいい。

家族や親しい友人は「よく使う項目」に登録しておくと便利。登録は「電話」の「よく使う項目」から開始する

着信/通話履歴は「電話」に記録される。「FaceTimeオーディオ」と表示されるので、通常の電話と区別できる


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