インターフェイスは意外と充実
デルのコンパクトノート「Inspiron 11 3000シリーズ」。前回に続いては、インターフェース周りとパフォーマンスを見ていこう。
小型マシンではインターフェイスが極限まで削られることも多いが、「Inspiron 11 3000シリーズ」の場合はしっかり必要なものは搭載しているという感じだ。
本体左側には電源コネクタ、HDMI端子、USB2.0端子、USB3.0端子、ヘッドフォン/マイクコンボジャックが並んでいる。小型マシンに必須の外部ディスプレー出力はHDMIできちんとカバーだ。
本体右側にはマルチメディアカードリーダー、USB2.0端子、有線LAN端子が配置されている。有線LAN端子はさしこむ前にパーツを動かして口を広げてやる必要があるタイプだが、これがあることで無線LAN環境がない場所でも使えるのがうれしい。
ネット中心の利用などライトな使い方を
「Inspiron 11 3000シリーズ」は基本的に、ハードウェアの構成を変更できない。試用機の構成はCPUにCeleron 2955Uを採用し、2GBのメモリと500GBのHDDを組み合わせたもので、製品版と同じものだ。この構成でベンチマークによる性能評価を実施した。
Windows 8の快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の、一番低いサブスコアは「グラフィックス」の値である「4.6」となった。「プロセッサ」の値は「5.6」、「メモリ」の値は「5.5」、「ゲーム用グラフィックス」の値は「6.3」、「プライマリ ハードディスク」の値は「5.9」。いずれもよい結果とはいえないが、非常に低いというわけでもない。
PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 7」の結果と3D性能を計測するベンチマーク「3DMark 11」の結果は、構成から考えると妥当なものだ。特に「3DMark 11」のスコアは低いが、このマシンで3Dゲームを楽しみたいという人もいないだろう。
「Inspiron 11 3000シリーズ」を実際に使っている時の感覚としては、やはり機敏な動きとはいえない。特にアプリケーションのインストール/アンインストール時には重さを感じる。しかし環境を整えた後は、ネット利用などのシンプルな使い方ならば十分対応できるだろう。
バッテリーについては、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、4時間41分20秒利用することができた。省電力な設定にすれば十分外出先での利用にも対応してくれそうだ。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Celeron 2955U(1.40GHz) |
メモリ | 2GB |
グラフィックス | インテルHDグラフィックス |
ストレージ | 500GB HDD |
通信機能 | 100BASE-TX、IEEE902.11 b/g/n |
インターフェイス | USB 3.0端子×1、USB2.0端子×2、HDMI端子 |
カードスロット | マルチメディアカードリーダー |
本体サイズ/重量 | 約幅300×奥行201.5×高さ21.2mm/約1.43kg |
OS | Windows 8 |