メインストリームにも押し寄せたUltrabookの潮流
昨年以降、続々と新製品がリリースされているウルトラブック(Ultrabook)。スリムボディで、パフォーマンスも十分に備え、しかもリーズナブルと三拍子そろい、登場以来、人気を博している。インテルの第3世代Core iシリーズも投入され、今期も同カテゴリーのモデルが続々と登場している。その中でも、注目したいのが、デルから発表したウルトラブック「Inspiron 14z Ultrabook」(以下、Inspiron 14z)だ。
ウルトラブックのカテゴリーに属するからといって、Inspiron 14zを単なる薄型軽量のモバイルノートと考えるのは早計である。これまでに登場しているウルトラブックとは異なり、光学式ドライブを内蔵しているモデルで、モバイル性能の追及にとどまらず、ホームノートPCの進化系として設計されている。
ウルトラブックの特徴でもある「長時間駆動」や「高速起動」と、ホームノートPCに不可欠な「光学式ドライブ」の双方を備えることで、従来までのジャンルの枠組みを超えた新世代のスタイルが垣間見えるのだ。
平均的な従来のホームノートPCと比較 | ||
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項目 | Inspiron 14z | 4~5年前の ホームノートPCの平均値 |
本体の厚さ | 21mm(最厚部) | 30.5mm |
重量 | 1.87kg | 3.2kg |
駆動時間 | 7時間31分 | 約2時間30分 |
※編集部調べ
安価な価格帯でありながら、4年前のハイエンドノートに匹敵
光学式ドライブ内蔵の軽量ノートと言えば、少し前までは10万円台後半から20万円台中盤ぐらいの価格帯のプレミアムモバイルの代名詞だった。ところが、ウルトラブックの登場によって、薄型、高性能、長時間駆動、高速起動という要素を備えたモデルが、手頃な価格で手に入れられるようになった。
ウルトラブックのパフォーマンスは、4~5年前のハイエンドノートに匹敵するので、決して「安かろう悪かろう」のマシンではない。Inspiron 14zは、メインで使用している当時のモデルをもうそろそろ買い換えようと検討しているユーザーには、有力な選択肢のひとつと1台と言える。さっそく、Inspiron 14zの実力を検証していこう。
